富山、金沢での着物に関するイベント情報や、着物が似合う、着物で出掛けたいイベント情報をまとめてみました。
毎年忘れずに行きたい、1年の予定に組み込めたい恒例の着物イベントになります。
新しい着物イベント情報や、富山、金沢での着物で観光の場合に役立つ情報も発見次第随時追加していこうと思っています。
下半期7月1日~12月31日
「年」での上半期1月1日~6月30日、下半期7月1日~12月31日に分けてあります。
7月の富山、金沢の着物イベント情報
伝統加賀友禅工芸展
開催予定日の目安・・・7月上旬
会場・・・石川県立美術館
加賀友禅技術保存会による伝統加賀友禅工芸展では、加賀友禅訪問着の作品が展示されます。
開催期間中の会場受付では、加賀友禅作家の中でも巨匠と言われている先生方も受付を担当されています。
加賀友禅の装い(写真など)を作家の先生に見てもらうのも良いかもしれませんね。
「織座市」牛首紬の着物や帯
石川県白山市の着物イベント情報になります。
開催予定日の目安・・・7月の第2土(10時~19時)、日曜日(10時~17時)
会場・・・織りの資料館・白山工房・特設会場
TEL・・・076-259-2859
毎年第2土日を目安に牛首紬織座市が開催されます。
農作業が落ち着き、秋の祭事前の7月に行われているそうです。
2日目の日曜日は17時までの開催なのでご注意ください。
赤札や赤札意外にも新作商品も展示されています。
赤札の商品は少々の難ありということですが、実際に広げて「ここですよ」と教えていただいても分からないくらいの物や、いわれてみて初めて難ありが分かる程度のお買い得商品です。
お仕立てで難あり部分を上手にカバーできるということもあり、通常商品と変わらず着用することが出来ます。
着物好きの情報通の方は遠方からでも来られるということですが、価格を知るとうなずけます。
期間中は工房見学も無料開放されています。
牛首紬の制作工程(①製糸・撚糸②染色③整経・機掛け④製織)を見学することができます。
催事中ですが、機織り体験も出来るみたいです。
工房見学や機織り体験をご希望の場合は、事前に電話予約をしておくと良いですね。
TEL・・・076-259-2859
着物好きの方は金沢観光も兼ねてこの時期に「織座市」へ行ってみるのもよいですね。
とにかく、「牛首紬の着物が好き!欲しい!」って方には是非行ってみてほしいイベントです。
もちろん特に着物好きでない方にも、のんびり山郷風景はリラックスできる観光スポットです。
加賀友禅「いろIRO展」
予定の目安・・・7月下旬~9月初旬
会場・・・地場産ギャラリー 9時〜17時
加賀友禅作家の新作着物や帯、掛け軸、タペストリー、加賀友禅のドレスなどなかなか見る機会のない作品が展示されています。
入場は無料なので、お近くの際に是非寄ってみてはいかがでしょうか。
9月の富山、金沢の着物イベント情報
ミラレ金屋町
富山県高岡市の着物イベントになります。
2017年まで開催されていた「金屋町楽市inさまのこ」が10回で一区切りとし、2018年から「ミラレ金屋町」が開催されています。
「ミラレ」とは富山の方言で「~してみてくださいね」という意味です。
金屋町といえば、昔ながらの風情のある千本格子が有名で、江戸時代から続く趣を今に残す伝統的町家が実際の生活の場として受け継がれています。
高岡鋳物発祥の地でもある金屋町の魅力を「見て、知って、体験する」参加型イベントになっています。
全国的に有名になった「能作・NOUSAKU」の鋳物商品も、この地からうまれています。
他にも、学生による艶やかな着物のファッションショーや、鋳物、蒔絵、万華鏡などのワークショップも行われています。
着物ファションショーでは、振袖や袴姿も見ることが出来るのでとても華やかです。
同期間中にお茶会も開催されているようで、この期間中は金屋町は着物姿の人々で賑わいます。
千本格子に着物姿がよく似合う素敵なイベントです。
工芸都市高岡クラフト展
富山県高岡市の着物イベントになります。
会場・・・御旅屋セリオ
会場は変更される場合もあるので、確認が必要です。
TEL・・・0766-23-5000
FAX・・・0766-22-6792
こちらは、「工芸都市高岡クラフトコンペンション」で全国から応募された作品の展示販売会になります。
「工芸都市高岡クラフトコンペンション」とは、富山県の高岡市で地方発の総合コンペとして素材や用途を問わない全国的にも珍しい自由な総合コンペ、コンテストとです。
1986年に開催され、以来、数多くの若い才能や作家を発掘し、また発信を目的としています。
「工芸都市高岡クラフト展」ではコンペに応募された数多くの作品が並びます。
分野は、金属、漆、ガラス、テキスタイル、家具などで、優れたデザイン性で素材の魅力を引き出した作品ということですが、これから活躍するであろう作家を発掘する気持ちで商品を購入するのも楽しいですね。
「目利き度」を試すチャンスです。
芸術の秋にふさわしく、お着物でお出掛けし芸術鑑賞を楽しんではいかがでしょうか。
10月の富山、金沢の着物イベント情報
加賀友禅まつり
石川県金沢市の着物イベント情報になります。
会期・・・10月
会場・・・加賀友禅会館、石川県和装振興会加盟の呉服店11店舗
10月のひと月を目安に「加賀友禅まつり」として金沢市内で様々な着物イベントが開催されています。
ミス加賀友禅オーディション
会場・・・北國新聞、赤羽ホール
ミス加賀友禅を選ぶ選考公開オーディションです。
ミス加賀友禅は、加賀友禅や石川県金沢市の親善大使として、全国各地のイベントをはじめ様々な活動を行っています。
受賞者2名には、新作の加賀友禅の訪問着が贈呈されます。
参加資格は18歳~35歳未満の未婚女性で着物姿が良く似合う女性で、石川県在住または通勤通学の方です。
即戦力になる人が良いようなので、30代の方もチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
「私も若かったらチャレンジして新作の加賀友禅訪問着をいただきたいわ~」なんて思います。(嘘です)
金沢きもの小町
受付会場・・・北國新聞赤羽ホール、北國新聞交流ホール
参加資格・・・着物姿で参加できる方
参加希望者は、イベント保険加入の関係上、必ず事前申し込みが必要です。
加賀百万石の風情が色濃く残る城下町の金沢ですが、そんな歴史のある街並みを舞台に歴史を感じながら着物姿で散策し楽しんでいただくイベントです。
参加者には素敵な特典があります。
*お楽しみ大抽選会・・・加賀友禅の着物や旅行券など豪華な賞品があたります。
*金沢城兼六園大茶会に参加・・・同日開催されている「金沢城・兼六園大茶会」に1席無料ご招待。
*着付け無料・・・事前申し込みで着付けを無料でしていただけます。
*記念写真撮影・・・北國新聞赤羽ホール内の設けられた撮影ポイントで希望者を対象に写真撮影を行っています(500円)
⋆花嫁のれん第2章で周遊・・・外観に加賀友禅の絵柄を使用した特別仕様の貸し切りバス「花嫁のれん第2章」で各会場に案内してもらえます。
豪華な賞品があたってお茶会にも参加でき、会場には特別仕様の貸し切りバスでの送迎と至れりつくせりの楽しいイベントです。
当日、北國新聞の駐車場は関係者以外は使用することが出来ないので、近くの駐車場を利用することになります。
11月の富山、金沢の着物イベント情報
「日本伝統工芸展・金沢展」
石川県金沢市の着物イベント情報になります。
会期・・・10月下旬~11月上旬
会場・・・石川県立美術館
日本伝統工芸展の支部展は6月にめいてつ・エムザだ開催されますが、こちらは日本伝統工芸展の巡回での金沢展になります。
重要無形文化財保持者の作品や日本伝統工芸会会員の方々の素晴らしい作品を観ることができ、地元の会員の作品が多く展示されています。
地方で重要無形文化財保持者の作品や日本伝統工芸会会員の方々の素晴らしい着物や帯の作品を観ることが出来る機会はあまりないので、毎年楽しみにしているお勧めの着物イベントです。
下記の加賀友禅新作競技会と場所も近く同時期に開催されているので、欠かすことが出来ない着物イベントです。
加賀友禅新作競技会
石川県金沢市の着物イベント情報になります。
上記の日本伝統工芸展と開催期間が重なることが多いので、2か所合わせての鑑賞がお勧めです。
会場・・・加賀友禅会館
・加賀友禅新作競技会作品展
・加賀友禅作家による制作実演
・友禅染体験
・きもので撮影サービス
加賀友禅の新作の着物や帯が20点~30点展示されています。
同会場内では加賀友禅作家による色挿しや糸目置、下絵描きの実演がされていて、体験もすることができます。
着物が盛んに購入されていた時代は、下絵描きは外注に依頼することが多かったようです。
外注というのは、主婦の方がパートで行っていたようです。
私も青花を使っての下絵描きをさせていただきましたが、細くて均一なショッとしたリズムのある線を描くのは難しかったです。
友禅作家が描く下絵とは雲泥の出来でしたが、褒めていただきました。
プロによる着物姿の写真撮影会
着物で伺うとプロの方による写真撮影をしていただけます。
細かなポーズの指示を受け小道具を使ったりして何ポーズか撮影していただけるのですが、指先や体の角度、首の傾げ方、重心のかけ方など、自身で着物姿の写真を撮る時にも参考にすることが出来ます。
20分~30分でデーターを映したCDをいただきことができます。
加賀友禅きもの着装会
石川県金沢市の着物イベント情報になります。
場所・・・加賀友禅会館
TEL・・・076-224-5511
FAX・・・076-224-5533
こちらの加賀友禅きもの着装会は賀友禅新作競技会作品展の開催期間に限らず、1年を通して利用することが出来ます。
事前申し込みで加賀友禅の着物を着付けしてもらうことが出来ます。
着物や帯以外の小物類も貸し出していただけるので、気軽に利用することができるのがいいですね。
「あたらしい加賀友禅」の取り組みで作られた新作の加賀友禅も貸し出しの着物の中に含まれているので、今までにはないタイプの加賀友禅を体験することもできます。
料金は1500円ほどなので、とてもリーズナブルです。
この価格で、お好みの加賀友禅を着付けしてもらえるなんて、他ではあまりないサービスだと思います。
着物愛好家の方の中には、「着物で観光、旅行する」ことへの抵抗感がある場合もありますが、一度経験してしまえば、また着物を着て観光、旅行に行きたくなってしまいます。
着物で観光、旅行は最高に楽しいです。
着物を着ての観光、旅行の場合、たれ物、柔らか物は避けてしまいがちで、まして加賀友禅を着て観光、旅行する機会はなかなかないと思います。
金沢観光にお得な、城下まち金沢周遊バス
金沢観光には、城下まち金沢周遊バスの1日フリー乗車券がお得です。
通常運賃、1乗車の場合、大人200円、子供100円ですが、1日フリー乗車券では、大人500円、子供250円で利用することが出来ます。
1日フリー乗車券は城下まち金沢周遊バスの車内では販売していません。
取扱窓口またはお泊りのホテルなどで購入することが出来ます。
北陸鉄道テレホンサービスセンター・・・076-237-5115
北陸鉄道 金沢営業所・・・076-237-8005
金沢駅前センター(金沢駅東口バスターミナル内)・・・076-263-0489
実際に金沢観光で1日フリー乗車券を利用した方によると、「バスの停車場が主な観光スポットになっているので、周遊バスを使えば時間のロスを少なくして金沢観光を楽しむことが出来る」ということでした。
是非、金沢での観光旅行で楽しい思い出作りに活用していただきたいです。
富山や金沢以外にも東京での過去の着物イベント記事をみて懐かしく感じています。