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ピンクの着物は何歳まで着られる 50代からのピンク最強説でピンクは永遠に!

着物や洋服、小物に至るまで、女性が何歳になっても大好きな色といえばピンク色です。

昔から女性の心を離さない色といわれてます。

ピンクは女性らしさを象徴する代表的な色であり、かつ美しさや健康をイメージさせるプラス効果のある色でもあります。

 

今回は「人に与える印象とは何か」「人はどのように印象づけられるのか」を知ることで、「ピンクのプラス効果」を活用し、より効果的なピンクの着物を活用する方法を考えてみました。

 

ピンクが好きなのに「ピンクの着物は何歳まで着られるの?」「もう○○歳だから、ピンクの着物は着られない」と思っている方は、「やっぱりピンクは最高!」「ピンクは永遠」と考えが変わるかもしれませんよ。

第一印象の決まり方

「メラビアンの法則」というものがあります。

アメリカ合衆国の心理学者、アルバート・メラビアンによる、人が相手や周囲に与える印象がどのような要素で構成されているかを研究した内容です。

人が相手の印象を判断する3つの要素

・視覚情報(55%)・・・見た目や表情による情報

・聴覚情報・(38%)・・声の質や口調などの情報

・言語情報・・・(7%)話された内容や言葉などの情報

視覚情報と聴覚情報を合わせると、90%以上を占めています。

第一印象が話の内容ではなく、見た目や表情、声の質や口調などの「非言語的コミュニケーション」によって決まってしまうといっても過言ではありません。

第一印象が持つ力・効果

人の第一印象は、「3秒」で決まるといわれています。

「初頭効果」とは

ポーランド出身の心理学者、ゲシュタルト・ソロモン・アッシュが、人の印象がどのよう構成されてるかを研究した心理効果です。

この研究によって分かったことは、「人間にとって最初に受けた印象が、その後の印象に影響を与え続ける」ということでした。

早い段階、第一印象で良い印象を与えることができる人は、その後に何か失敗をしたとしても許されることが多いということです。

また初頭効果を覆すには、お互いが2時間以上も真剣に向き合う必要があるとあります。

「ハロー効果」とは

ハローとは、キリストや仏の背後から射している「後光(Halo)」を意味します。

 

これは人が持っている長所が、それ以外の部分の評価にも影響を与えるということです。

早い段階での印象付けや、より強い印象を与える長所の場合、他の部分への評価は更に強く肯定的に影響することになります。

自分が良い印象を持つ長所がある人は、まるで「後光」が射しているように素敵な存在として見えてしまうということです。

「第一印象」→「初頭効果」「ハロー効果」に与える影響の持つ力は凄いですね。

第一印象は、視覚情報や聴覚情報などの「非言語的コミュニケーション」によって左右されるので、90%以上も占める「非言語的コミュニケーション」に気を配ることは重要になりますね。

ピンク色が持つ特徴

色にはそれぞれ特有のイメージがあり、それが心理的に何らかの影響を与えています。

このような心理的影響は、人によって変わるのではなく共通の認識として捉えられています。

「色彩感情」「色彩象徴」とは

「色彩感情」とは、色がもつ印象効果のことをいいます。

「色彩象徴」とは、色が何かを連想させることをいいます。

この2つは、日常の中で極普通に起きていることなので、誰もが経験していることです。

 

ピンクといえば、女性らしく優しい、そして若い女性をイメージする人が多いと思います。

このピンクの持つイメージが、「ピンクの着物は何歳まで着られるの?」「もう○○歳だから、ピンクの着物は着られない」という思いを起こさせている原因になります。

人に与える印象

人の「第一印象」は「3秒」で決まるといわれています。

プラスの印象

ピンク色は緊張を和らげ、攻撃的な気持ちを排除する効果があり、人に与える印象はとても良いです。

女性だけでなく男性が用いる事でも、人に与える印象が良い場合があります。

ピンク色の着物や洋服を取り入れることで、相手の視覚情報に良い影響を与えることもできます。

マイナスの印象

女性が何歳になっても大好きなピンクですが、好まれると同時もっとも嫌われる色でもあります。

特に男性に対して良い印象を与えるために意図的にピンクを使うと、女性に嫌われることになります。

 

女性が意図的に使うピンクのマイナス面を女性自身が知っていることが、「ピンクの着物は何歳まで着られるの?」「もう○○歳だから、ピンクの着物は着られない」という思いを起こさせるもう1つの原因になります。

自分自身に与える効果

ピンクは相手に良い印象を与える以外に、自分自身にも良い影響を及ぼしてくれます。

肌の色を明るく見せる効果があり、気持ちが明るくなります。

更にピンクを身に着けることで穏やかな気持ちになり、リラックスし、イライラを和らげて、女性ホルモンの分泌を促してくれます。

若い女性だけでなく年を重ねた女性には、より積極的にピンクを取り入れると良いと思います。

第一印象をよくする方法

人の「第一印象」は「3秒」で決まるといわれています。

「非言語的コミュニケーション」「見た目」というと、顔の美しさばかりをさしているように思われますが、実際にはそれ以外の「自分自身の努力で改善出来る部分」が多くを占めています。

「自分自身の努力で改善出来る部分」とは、姿勢や表情、笑顔、立ち振る舞いなどのことです。

いわゆる雰囲気美人ですが、この「雰囲気美人」は若い頃よりも、年齢を重ねてからの方が影響される部分が多いです。

猫背で暗い表情をして、着ている着物だけがピンクだと、周囲の人は無意識に2つのイメージに違和感をおぼえ、「頑張り過ぎ」「イタイ」と感じてしまいます。

しかし、いきいきとした「雰囲気美人」の場合は、「着こなしが上手」「私も真似したい」と真逆の感情をもたれることでしょう。

50代からのピンクの着物の着用の賛否

50代からピンクの着物を着るのはいけないのでしょうか?

ピンクの着物に抵抗を感じるのはなぜなのでしょうか?

 

先に述べたようにピンクの持つ若々しいイメージが、「ピンクの着物は何歳まで着られるの?」「もう○○歳だから、ピンクの着物は着られない」という思いを起こさせている原因になりますが、ピンクの色の持つ力や効果を考えると、50代からだからこそ、ピンクを上手に取り入れるべきだと思います。

年齢による身体の衰えは全ての人に共通する変化ですが、その変化を活かしつつ上手くカバーすることができればとても嬉しいことです。

 

ピンクの「色彩感情」や「色彩象徴」の効果を取り入れ、人間関係を円滑にし、自分自身の体へも良い影響を及ぼす。

女性にとって「ピンクは最高に良い色」「ピンク最強説」です。

 

実際にこのような意見があります。

着物のピンクは50代からですよ。

ピンクの着物を30代や40代が着ると生々しく見える場合があるから、50代よりももっと歳をとってから着てみたいです。

ピンクの色のタイプによって、ずっと先でも着られるかも。

似合うか似合わないかです。

30代で何となく似合わないなと思う時期があるかもしれませんが、50代になったころからまた着られるようになります。

確かに30代後半から40代後半は、今まで違和感なく着ていたものが急に似合わなくなったと感じることもあり、微妙な年齢です。

この微妙な年齢の時期を過ぎれば、「ピンクは永遠に」「ピンク最強説」ですね。

50歳からのピンクの着物の選び方

では、どのようなピンクを選べばよいのでしょうか?

一言で「ピンク」といっても、サーモンピンクやベビーピンク、ローズピンク、ショッキングピンク、青味ピンク、グレー味ピンクなど沢山のピンク色があります。

日本の伝統色465色の色名の中にも、桜色や桜鼠(さくらねず)、鴇色、薄紅色等々、60色以上ものピンク色があります。

 

ピンクといえば、まず若い女性をイメージしてしまいますが、日本の伝統色の中に沢山のピンク色があるように、着物に使われているピンク色は若い女性には着こなせないピンクもあるということです。

また年齢にかかわらず、その人がもつ肌の色や髪の色、雰囲気によっても異なるので、色の明度や彩度など、どのタイプのピンク色が似合うかは一様に判断することはできません。

実際に着物をあててみて鏡で確認することが大切です。

自分で鏡で見ても判断が出来ない場合は、写真に撮り客観的に見ることもいいでしょうし、友人や家族に確認することもよいでしょう。

似合う色というのは、顔に近づけると顔色がふわりと明るくなります。

自分がイメージしていた結果とは異なる場合もあり、面白いと思います。

どのような着物にピンクを取り入れやすいかというと、1番取り入れやすいのは色無地です。

色無地は柄のある着物と違い長く着ることができます。

自分に合った顔映りの良いピンクを選べば、50代、60代、何歳になっても着ることができます。

また、同じ色味のピンクであっても着物の生地によって与える印象は大きく変わると思います。

白髪になってから淡いピンクの紬の無地を着こなせたら、とても素敵だと思いますし、そのように考えると、ピンクは一生着られるのだと思います。

個人的には小紋や付け下げ、訪問着であっても、その人の個性に合っていれば着こなすことができると思いますが、大柄よりも小柄な柄付けの方が上品だと思います。

活用の仕方や工夫

合わせる帯ですが、無難なところでは無彩色の黒やグレーでピンク色を引き締めたり、茶系を合わせると上品な装いになります。

小物の使い方によっても雰囲気が変わるので、工夫やお洒落のやりがいがあります。

 

ピンク色の着物を着たいと思っても、着物は着用により占める面積が大きいので、抵抗がある場合もあると思います。

そのような場合は、羽織物を活用するのはいかがでしょうか。

羽織を羽織るときは、羽織と帯の色を近い色にした方が、すっきりとした装いになります。

多色コーディネートは個性の強い方には着こなせると思いますが、あくまでも品よく着こなしたいです。

多色コーディネートは一見難しそうに感じますが、意外と深く考えずにすむのが、着物の特徴だと思います。

 

派手になったピンクの着物に色をかけて仕立て直す方法もあります。

この場合は、イメージ通りの染め上がりにならない時もあるので、経験豊富な専門家に相談することをお勧めします。

私の経験談ですが、薄い色の上に濃い色を掛けると比較的綺麗にそまりますが、その逆の濃い色を一度色抜きして薄い色に染め直す場合は、色の発色が綺麗に出ないことがあります。

色が追いかけてくるというのでしょうか?

どうしても元の染め色が表に出て、色あせたような印象を与えてしまいます。

相性の良い色、悪い色

相性の良い色

ピンクの補色で考えると青系の色が当てはまりますが、意外にも緑色がピンクの補色として相性がよいです。

緑は葉の色に見られるように、自然界には欠かせない色なので、このように考えると、活用範囲の広い色と捉えられます。

無彩色やベージュ、紺も使えます。

紫色も合わさられますが、ピンクと紫の色合わせは妖艶な雰囲気になりやすいので、色の明度や彩度に気を使う必要があります。

相性の悪い色

色相の近い、赤や朱の色は避けた方が良いでしょう。

洋服では、ピンクと赤を合わせたコーディネートがありますが、着物の場合は「どうしてしまったのだろう?」と感じます。

終りに

ピンクは若い女性のイメージが強いです。

しかし、50代からは大人のピンクを楽しめる年齢です。

不思議なもので、洋服では寒色青系の色を好む人であっても、着物ではピンクの着物を上手に取り入れ、着こなしている方います。

ピンクの着物には不思議な力がありますね。