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現代の着物を品よく素敵に着こなす為の着物の着こなしや装いのヒント

着物の着こなしや装いの実例のコーディネート

あなたは着物の着こなしに自信がありますか?

現在では着物は特別な存在になってしまいましたが、まだまだたくさんの着物愛好家がいます。

私も着物愛好家の1人ですが、出来る限り着物を素敵に着こなしたいと思っています。

今回はきものスタイリストの大久保信子さんの「アンティークを平成流に着こなす三か条」をテーマにしたトークショーに学ぶ、着物の装いや着こなしについてまとめました。

「アンティーク・・・」とありますが、着物の着こなしや装いは何時の時代も共通することが多く、とても参考になりました。

大久保信子さんのトークショーで学ぶ、品よく素敵な着物の装いとは

きものスタイリストの大久保信子さんのトークショーで、着物を品よく素敵に着こなす、装い着こなしの勉強をしてきました。

ポイントは3つあります。

・カラー(三色)

・ルール(TPO・季節)

・ストーリー(物語性)

最終的には品の良さが大切になります。

着物に限らず品の良さを心掛けることは、全てに共通することです。

着物の着こなしは、3色に収めること

全体のコーディネートの基本色を3色に収めるとすっきりとした装いになります。

基本色3色とは、色の系統としての3色ととらえると良いです。

単純に青、赤、黄色ではなく、赤を例に例えると朱色も赤に含むと考え、ピンクは赤には含まれません。

 

この基本の3色は、お着物に限らず現代のファッションにも共通することですが、お着物の色彩は、色調がより複雑、多彩なので、微妙な加減で季節やその時の気分、個性が表現できるところがお着物の尽きない楽しみの1つなのだと思います。

着物の装いのルール(TPOと季節)を守る

暗黙のルールを守ることが大切です。

お着物の世界では最低限の暗黙のルールを守り、TPOに応じて相手のことを思う装いが大切です。

また、季節に応じた素材を使用し、季節の柄、色で装いを整えることが大切です。

 

TPOとは、時と場所と場面に応じた装いをすることですが、このTPOを踏まえたうえで、どこまで個性を表現できるかが難しいところです。

華やかに装うことは簡単ですが「TPOを踏まえたうえで」というところが、その人の内の部分が表れるのだと思います。

 

個性を表現することのポイントとしては、その人が持っている個性、雰囲気に合わせることが大切です。

かわいい雰囲気の人はかわいらし装いを、粋な雰囲気の人は粋な装いを心掛けるとよいです。

 

自分が周囲にどのような雰囲気に映っているのか、意外と自分のことを知ることは難しですが、客観的にどのような印象を与えているのかを考えるのも、装いの1つとして参考になります。

ストーリー(物語性)を考える

「秘かに」物語性を考えることは、きものの楽しみの1つです。

この「秘かに」というところがポイントです。

「自分で秘かに物語性やポイントを考え装う」

「装いを考える工程を楽しむ」

「決して自分から説明しない」

最後の「決して自分から説明しない」ことが、品や粋に繋がるのですが、ついつい嬉しくて話してしまいますね。

 

やはり最終的には品の良さが重要で、多くの人が意識しているポイントだと思います。

やり過ぎると下品になるとは、よく言われることですが、最終的には人柄が表れてしまうのだと思います。

着物のコーディネートや着こなしの参考に

引き継がれる美意識と題して池田重子さんの横浜スタイル展の展示内容です。

入ってすぐの展示スペースはお写真OKです。

左から「着道楽の幕の内」「四季花模様振袖」「手鞠に戯れる狗の三つ身」

 

池田重子先生が50歳過ぎから収集した1万点のコレクションの中から、90点ものコーディネート作品が展示されていました。

池田重子さんと言えば刺繍の着物や帯が有名です。

私は刺繍が好きなので、刺繍を重点的に観察しました。

事腹部分もデザイン重視でたっぷりと刺繍されています。

ついつい帯締めの位置や擦れを気にしてデザインしてしまいますが、やはり、美しさを第一に考えた作品は目を惹きますね。

 

平糸部分にも帯締めが当たっていますが、擦れが気になることは無いように感じます。

着付け時に何か一工夫されているのでしょうか?

薄紙挟むとか???なんて考えながら見てしまいました。

刺繍の状態がとても良いのが印象的です。

基本的には白半襟が好きですが、刺繍半襟は気になるお洒落アイテムです。

手持ちのお着物にコーディネートして、ほんのり薄い色味で豪華な柄付けの半襟を作ってみたいです。

半襟ばかりに目がいってしまわないように、お着物スタイル全体として上手にコーディネートできたら素敵ですね。

 

大胆にして繊細、粋に走りすぎず野暮にならず、ギリギリの線を見極める。

江戸の粋が加わった独特のスタイルを、「横浜スタイル」と呼んでいるそうです。

・大胆な色使い、見ていて楽しくなるモチーフ

・帯のお太鼓部分、腹部分の柄付けの面白さ

・八掛全面に刺繍を施した六通や全通の刺繍袋帯

 

見えない部分にも惜しみなく、たっぷりの手刺繍が施されています。

アンティークが好きというわけではありませんが、現代の着物に生かせる、着物の着こなしや装いの工夫に共感できる部分がとても多いと感じました。

 

また、池田重子さんの50歳を過ぎてからのコレクションと聞き勇気をいただきました。

何歳からでもセンスは磨かれます。

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