2019年3月・コーディネート①です。
2019年のお着物でのお出掛けは、3月のスタートになりました。
3月のお祝の席に、辻が花の訪問着に市松崩しの袋帯のコーディネートで装いました。
この辻が花の訪問着を着ると、なぜか声を掛けられることが多いような気がします。
辻が花の訪問着
柳染(やなぎそめ)のような色目です。
柳染とは、柳の葉の色のようなかすかに灰色を含んだ黄緑色のことをいいます。
日本の伝統色は色彩の違いが微妙なので正確に表現するのが難しいですが、「灰色を含んだ黄緑色」の表現が当てはまると思います。
別名、柳葉色ともいわれています。
左肩山部分のような濃い目の色目で、裾濃(すそご)になっています。
お洋服では顔色が悪く映るので着ることのない緑色系統ですが、お着物だと白半襟のおかげで意外と着こなせるところが嬉しいですね。
市松崩しの袋帯
ざっくりとした織の袋帯で金糸が使われています。
主張し過ぎない茶系のニュアンスカラーで市松崩しなので、小紋から訪問着に合わせられる優れものです。
合わせやすい上にとても軽い帯なのでついつい手が伸びてしまいます。
この帯を使うたびに、「やっぱり、使い心地は重要ポイントだな~」と思ってしまいます。
帯締め・帯揚げ
帯締め
帯締めは、道明の笹波組「五雲」です。
道明の笹波組「五雲」についてはこちらをご覧ください!
帯揚げ
帯揚げは、ぎをん斎藤さんの蝶の絞り染です。
今回あわせたぎをん斎藤さんの帯揚げは、時間がない時や迷った時のお助け的な存在の帯揚げで、使用頻度がかなり高いです。
乳白色の地色に多色使いで蝶の絞り染が施してあります。
可愛らしい色目の蝶絞りですが、ピンクや黄色を出さずに紫や青、緑の蝶だけを出すと落ち着きますし、蝶絞りを全く出さずになどなど、装いの雰囲気、気分にあわせて工夫することで、更に活用の幅が広まります。
2018年春の装いも合わせてご覧ください。