椿の着物のおすすめの着用時期 季節柄の椿の着物や帯をお洒落に着こなそう

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椿文様の白地の紬小紋と渡文の名古屋帯のコーディネート

季節の柄、文様の着物や帯の着用時期に悩む方は結構多いと思います。

私も着物を着始めた頃に、自分なりに得た着物の情報が気になり悩んだ経験があります。

着物には沢山の決まりごとがあり、その決まるごとをきちんと守らなくてはいけないと思われている方も多いと思いますが、着物を着なれている方ほど、臨機応変に自分が楽しめる方法で季節柄の着物を取り入れています。

基本的な椿の開花期間やそれに合わせた着用時期を知ることで、ルールに縛られ過ぎることなく着物を楽しむことが出来ると思います。

椿文様

椿は春の到来を告げる木として、庶民の間で古くから親しまれてきました。

椿は霊木で樹命が800年とも言われおり、不老長寿の象徴として縁起の良い文様といわれています。

平安時代には神社のお正月の行事に用いられ、悪霊を払う卯杖(うづえ)を椿の木で作っていました。

また、千利休の茶道の伝統を引き継いだ茶道家は、茶花として椿を茶室の庭に植えて慈しんできました。

その一方で、椿の花がぽとりと落ちる様子が首が落ちることを連想させ不吉とされることから、武家の間では好まれなかったため、家紋にはあまり用いられることがありませんでした。

しかし、見た目が華やかなことからさ、染織品に多用され、能装束や辻が花文様には欠かせない存在になっています。

椿文

椿の花が意匠化され、文様として用いられるようになったのは明治以降になってからです。

現在では季節感を出す文様の1つとして、着物や帯の意匠に用いられています。

写実的なものやモダンにデザイン化されたものまで、染めや織りの両方で表現されています。

雪持ち椿

北陸新幹線金沢駅の待合室の中の加賀繍・花丸雪持ち椿

椿にふんわりとした雪が積もった様子を表現した文様です。

写実的に表現した者や、丸紋のような定型文様にデザインされたものなど様々なアレンジがあります。

雪持ち椿は椿文様の中でも季節感の濃い文様になり、春の訪れを待つ12月から2月までに用いることで、着物ならではの季節限定、季節感を楽しむことが出来ます。

枝椿

椿の折り枝文様です。

椿は桜や梅の文様と同じように花だけを文様化することはなく、枝についた状態の文様が好まれていました。

現代では花だけを意匠化した文様が多数ありますが、その名残が枝椿文様になります。

遠州椿

江戸時代の茶人の遠州流茶道の祖として知られている小堀遠州は茶人と同時に造園家でもありました。

その小堀遠州が好んだ文様として、小堀遠州の名が使われている文様が小堀遠州です。

椿の花をバランスよくデザインし、軍配のようにも見えるように左右対称に2枚の葉をあしい図案化した茶人好みの文様で、着物や帯にもよく使われています。

遠州緞子

小堀遠州が所有していた名物裂を遠州緞子といいます。

石畳文に七宝や椿、菊、牡丹を配したもので、「遠州七宝」ともいいます。

椿の花言葉

椿の一般的な花言葉には、「控えめな優しさ」「気取らない美しさ」「誇り」があります。

椿の花の美しさに加え、花の香りがしないことから控え目な印象が花言葉にも反映されているようです。

日本の女性の1歩引いた控え目な様子や心使いやさりげない優しさを連想させるような花言葉になっています。

また、椿の花の色によって少しずつ意味合いが異なっています。

赤い花の椿の花言葉

赤い花の椿の花言葉は「控えめな素晴らしさ」「謙虚な美徳」です。

原種であるヤブツバキの花の色が赤であることから、赤色の花の椿は自然体や飾らない美を象徴しています。

自然体で気取らない様子を表した花言葉がつけられています。

ピンクの花の椿の花言葉

ピンクの花の椿の花言葉は「控えめな美しさ」「控えめな愛」です。

ピンクの持つやわらかな色の印象が、控え目な美しさに加え愛情表現にも連想させています。

一般的な椿の花言葉に一番近くなっています。

白い花の椿の花言葉

白い花の椿の花言葉は「完全なる美しさ」「至上の愛らしさ」です。

18世紀前後にヨーロッパに渡った椿は、19世紀に一大ブームを巻き起こしました。

社交界の女性たちは競うように椿の花を胸に飾り、椿の花の美しさを競ったとされています。

社交界で一躍脚光を浴びた椿は、控え目な美しさとは異なり「理想の愛」「申し分ない魅力」という積極印象を与える花言葉になっています。

椿の隠れた裏の花言葉

椿の裏の花言葉は、かなり怖い花言葉になっています。

「犯罪を犯す女」 という花言葉ですが、こちらは小説の椿姫が由来となっています。

また、椿文様の項目でも述べましたが、椿は花の散る様子が首が落ちることを連想させるため、日本では江戸時代から不吉なイメージを持たれていました。

着物に用いられている椿文様には、このような裏の花言葉の意味合いが込められていることは無いので、安心して椿文様を楽しみましょう。

椿の花の開花時期

椿は長い冬の終わりを告げ春の訪れを告げる花として、昔から人々の間で愛されてきました。

春告げ花の椿の開花時期は12月~4月頃になります。

椿柄の着用時期、季節

一般的に椿は秋から1、2月との認識が強く、着物の着用時期に関してもそのように感じている場合が多いようです。

実際の椿は秋咲と春咲のものがあり、種類によって差はありますが秋咲きの椿の場合は1から2月に咲くものが多く、春咲きの椿の場合は4から5月に咲くものが多いようです。

一般的な認識の秋から2月に加え、実際での5月までを含め、また地域さも含めると、かなり長い期間で椿文様を楽しむことが出来るようです。

着物では、季節柄は先取りして着るのがお洒落で、植物の場合はその植物が咲く前に着るのが粋だと言われています。

以前呉服店の女将が、「椿の柄の着物を11月の初めに着ている方をみると、お洒落だなと思う」といってらっしゃったのを思い出します。

私はその言葉を聞いた時に「着用期間が長い椿を着用期間の初めの時期に着ることがお洒落なのかな」と感じ、毎年11月に入ると1度は手持ちの椿文様の着物を着ておきたいなと思うようになりました。

お茶席では寒椿は1月と認識されています。

お茶席では季節文様や衣替えを厳格に守られていますが、お茶席以外ではあまり気にすることはありません。

椿が好きな方はお茶の炉開きの頃から4月始めまで、めいっぱい着られる方もいらっしゃるようなので、 着用期間の長い椿文様どんどん楽しむのが良いと思います。

また、季節の先取りがお洒落であり、季節の花などの着物はその花が咲いている同じ場には着用しないほうが良いとされていますが、実際では桜の柄の着物や帯で花見を楽しんだり、菊の着物や帯で鑑賞に行ったりなど、細かなことにとらわれ過ぎるのはナンセンスのように感じます。

個人的には、着物と帯の柄が同じに重ならないようにということは気をつけるように、季節の文様の着物や帯を楽しんでいます。

椿文様の白地の小紋紬と渡文の名古屋帯のコーディネート

椿文様の白地の紬小紋と渡文の名古屋帯のコーディネート

11月25日に着用した、椿文様の白地の紬の小紋のコーディネートです。

ランチの集まりに季節の椿の着物で出掛けましたが、何人かの方に「あら、椿の着物ね」と声をかけていただきました。

やはり、着物が好きな方は季節柄の着物に興味を持たれることが多く、季節柄の着物や帯を着ていると声を掛けられる機会が多い気がします。

会話がうまれるきっかけにもなるので、素敵なことだと思います。

まとめ

  • 椿の開花時期・・・12月~4月頃
  • 着用期間の目安・・・11月~4,5月(地域にもよる)
  • お茶席・・・寒椿で1月(お茶席以外は臨機応変に対応可)

知識として知っていると良い内容

  • 季節の先取りがお洒落
  • 季節の花などの着物はその花が咲いている同じ場には着用しないほうが良い

ある程度の決まりとされていることを、知識として知っておくことはとても大切ですが、決まりごとに捕らわれ過ぎずに、自分が楽しめることをおすすめします。

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