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麻の長襦袢 自宅でのお手入れ 自分でできる具体的な方法

麻の長襦袢 自宅でのお手入れ 自分でできる具体的な方法

麻の長襦袢を自宅で自分でお手入れする方法をご紹介します。

麻は水に強く扱いやすい素材なので、比較的安心して自宅で自分でお手入れすることができます。ただし、いくつかのポイントを押さえることが大切です。

「注意点」「手洗い」「洗濯機洗い」「アイロンの使用」「干し方」などをご紹介します。

汗をかいても自分でお手入れ洗濯をして、翌日に着用できるのが麻の長襦袢のメリット、良いところです。是非自宅でのお手入れをお試しください。

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 着用後のお手入れ

全体を洗う前に、まず汚れの程度を確認します。

汗をそれほどかかなかった場合は部分的なお手入れで済ますこともできます。

  • 陰干し(着用後毎回): 着用後はすぐに畳まず、必ず風通しの良い日陰で陰干しをします。汗や湿気をしっかり飛ばすことで、黄ばみの発生を防ぎ、シワも伸びやすくなります。直射日光は色褪せの原因になるので避けます。
  • 汚れの確認: 汗ジミ、皮脂汚れ、特に衿のファンデーションの汚れや袖口の皮脂汚れ、裾の汚れの付着などを確認します。
  • 部分的なお手入れ(軽度な汚れの場合)
    • 汗ジミ: 水スプレーをしてタオルで軽く叩くように水分を拭き取ります。ゴシゴシ擦らないことが重要です。

自宅で麻の長襦袢を洗う際の注意点

注意点を知っていることで、麻の長襦袢を長く美しく保つことができます。

  • 頻度: 汗をたくさんかいた場合や、数回着用して汚れが気になり始めたら洗濯します。汚れ具合に応じて行います。
  • 中性洗剤の使用: 必ずおしゃれ着用の中性洗剤を使用し、漂白剤や蛍光増白剤の入った洗剤は避けましょう。
  • 水洗い: 熱いお湯は縮みの原因になるので、水か30℃以下のぬるま湯を使用します。
  • 優しく洗う: 手洗いの場合は押し洗い、洗濯機の場合は洗濯ネットに入れ、「手洗いコース」や「ドライコース」など弱い水流のコースを選びます。摩擦は毛羽立ちの原因になるので避けましょう。
  • 脱水は短時間で: 洗濯機で脱水する場合は30秒程度の極短時間にし、水が滴る程度で取り出します。脱水しすぎるとシワが深く入り、生地を傷める原因にもなります。
  • 形を整えて陰干し: 脱水後はすぐに取り出し、着物用ハンガーにかけ、手でシワをよく伸ばして形を整え、風通しの良い日陰で完全に乾かします。アイロンをかけない場合は、濡れているうちにしっかりシワを伸ばすことが特に重要です。

その他の注意点

  • 香水・制汗剤: 直接長襦袢にかからないように注意しましょう。シミや変色の原因になることがあります。
  • 汚れを見つけたら早めに対処: 時間が経つほど汚れは落ちにくくなります。
  • プロのクリーニングも活用: 自宅での洗濯に不安がある場合や、広範囲の汚れ、落ちにくいシミなどがある場合は着物専門のクリーニング店に相談しましょう。麻の扱いに慣れているお店を選ぶことが大切です。

具体的な洗い方(手洗いと洗濯機洗い)

手洗いの場合(推奨)

  1. 下準備
    • 半衿を外せる場合は外しておくと、半衿の汚れを重点的に洗ったり、長襦袢の縮みを気にせず洗えたりします。半衿をつけたまま洗うことも可能ですが、その場合は半衿の素材も確認しましょう。
    • 長襦袢を畳みます。洗っていくうちに崩れますが、初めにきちんと畳んでおくことが大切です。
  2. 洗剤液を作る
    • 水または30℃以下のぬるま湯を張り、おしゃれ着用の中性洗剤を規定量より薄めに溶かします。
  3. 漬け込みと押し洗い
    • 畳んだ長襦袢を洗剤液に浸します。
    • 全体が浸るように優しく押し洗いをします。汚れが気になる襟元や袖口は、洗剤を直接つけて、繊維に沿って指で優しくしごき出すように洗うか、軽くつまむように押し洗いをします。もみ洗いは避けてください。
    • あまり汚れていない場合は、洗剤を使わず水洗いだけでも十分な場合もあります。
  4. すすぎ
    • 洗剤液を捨て、きれいな水を数回入れ替えながら、泡が出なくなるまでしっかりとすすぎます。洗剤が残るとシミの原因になります。
  5. 脱水:
    • 畳んだまま、軽く押さえて水分を切ります。きつく絞るとシワの原因になるため、絞りすぎないようにします。
    • バスタオル2枚で長襦袢を挟み、ポンポンと軽く叩くようにして水分を吸い取るとシワになりにくいです。
    • 洗濯機を使用する場合は、畳んだまま洗濯ネットに入れ、30秒程度の極短い時間で脱水します。びしょびしょに濡れていても大丈夫です。
  6. 形を整えて干す
    • 脱水後、すぐに取り出し、着物用のハンガーにかけます。
    • シワを伸ばすように、手でパンパンと叩いたり、繊維に沿って優しく引っ張ったりして形を整えます。特に襟元は厚みがあるので念入りに伸ばしてください。
    • 直射日光を避け、風通しの良い場所で陰干しします。水が垂れるので最初は浴室などで水が切れるまで干すのも良いでしょう。麻は比較的早く乾きます。

  

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洗濯機洗いの場合

  1. 下準備
    • 手洗い同様、半衿を外せる場合は外します。
    • 長襦袢をコンパクトな状態に畳みます。
    • 必ず目の細かい洗濯ネットに入れます。長襦袢がネットの中で動かないように、適度なサイズのネットを選びましょう。
  2. 洗濯機のコース設定
    • 洗濯機は「ドライコース」や「手洗いコース」「おしゃれ着コース」など、水流が弱く、優しく洗えるコースを選びます。
    • おしゃれ着用の中性洗剤を投入します。
  3. 脱水設定
    • 脱水時間は30秒程度の極短時間に設定します。水が滴る程度でOKです。
  4. 形を整えて干す:
    • 洗濯が終わったらすぐに洗濯機から取り出し、手洗いの場合と同様に着物用ハンガーにかけ、シワを伸ばしながら形を整えて陰干しします。

 

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アイロンがけのポイント

  • 半乾きのうちに: 完全に乾いてしまうとシワが伸びにくくなるため、まだ湿っている(8割程度乾いた)状態でアイロンをかけるのがおすすめです。完全に乾いてしまって縮んでいる場合は、霧吹きで湿らせてからアイロンをかけます。
  • 当て布をする: 麻はテカリが出やすいので、必ず当て布(白い木綿の布など)をしてください。
  • 温度設定: アイロンの温度は中温~高温(「絹」設定があればそれに合わせる)に設定し、ドライモードで行います。スチームはシボがある麻(特に小千谷縮など)の場合はシボをつぶす可能性があるので注意が必要です。
  • かけ方: 強く押しつけたり、こすったりせず、繊維に沿って優しく、滑らせるようにかけます。強く引っ張りながらかけることで、縮みを伸ばす効果もあります。
  • 部分ごとに: 裾から身頃、そして衿の順でアイロンをかけると良いでしょう。衿元は特に丁寧に。
  • 冷ます: アイロンをかけた部分は、熱が冷めるまで動かさないようにしましょう。扇風機の風を当てて手早く冷ますと、シワが定着しやすくなります。

アイロンをかけない方法

麻の長襦袢をアイロンなしでシワを少なく、きれいに仕上げる方法です。麻は自然な風合いが魅力なので、完全にシワをなくす必要がない、または「洗いざらしの風合い」を楽しみたい場合に適した方法です。

アイロンなしで麻の長襦袢をきれいに仕上げる方法

アイロンをかけない場合、干し方が最も重要になります。

  1. 脱水を極力短く、またはしない(手洗いの場合は推奨)
    • 手洗いの場合: すすぎが終わったら、きつく絞らず、畳んだ状態で軽く手で押さえて水気を切る程度にします。滴るほどの水分が残っていても大丈夫です。
    • 洗濯機の場合: 洗濯ネットに入れたまま、脱水時間を10秒〜20秒程度の最短に設定します。完全に水が切れる前の、びしょびしょ、または水が滴る程度の状態で取り出すのがポイントです。脱水しすぎるとシワが深く入ってしまい、アイロンなしでは伸ばしにくくなります。
  2. すぐに取り出し、徹底的にシワを伸ばす
    • 脱水が終わったら、すぐに取り出します。
    • 畳んだ状態からゆっくりと広げ、手でシワを丁寧に伸ばしていきます。
    • 特に、襟元、袖口、裾、脇の縫い目など、シワがよりやすい部分は念入りに伸ばしてください。
    • 生地をパンパンと叩いたり、繊維に沿って軽く引っ張ったりして、形を整えます。縦方向だけでなく、横方向にも軽く引っ張って生地を均等に伸ばすと良いでしょう。
  3. 着物用ハンガーにかけ、重力を使って伸ばす
    • シワを伸ばしたら、すぐに着物用ハンガーにかけます。
    • 長襦袢自体の重みで、干している間にシワが自然と伸びる効果を最大限に利用します。
    • この時も、再度全体のシワを確認し、手で丁寧に伸ばしておきます。特に裾は水分の重みで比較的伸びやすいですが、ねじれていないか、シワが寄っていないか確認します。
  4. 風通しの良い場所で陰干しする
    • 直射日光を避け、風通しの良い場所を選んで干します。風が当たることで、より早く、そしてきれいに乾きます。
    • 浴室乾燥機を使用するのも良い方法です。湿気を持ち上げながら乾燥させることで、シワが伸びやすくなります。
  5. 完全に乾くまで触らない
    • 途中で触ったり、シワを直そうとしたりすると、かえって変なシワがついてしまうことがあります。完全に乾くまで触らずに放置してください。

アイロンをかけないポイントのまとめ

  • 濡れているうちに伸ばすことが最も重要です。
  • 脱水を極力短くすることで、水分が重りとなり自然とシワが伸びやすくなります。
  • 着物用ハンガーを使用し形を整えて干すことで、重力を利用してシワを伸ばします。

この方法で干せば、麻の長襦袢は自然な風合いを残しつつ、気になるような深いシワはほとんど目立たなくなります。自然な着心地を楽しみたい場合は、この方法で十分対応できると思います。

ご自身の好みや長襦袢の仕上がりの希望に合わせて、アイロンがけをするかどうかを決めてくださいね。

着物用ハンガーがない場合の干し方

着物用ハンガーがない場合でも、麻の長襦袢をきれいに干す方法はいくつかあります。重要なのは「長襦袢の形を保ちながら、風通し良く、シワが寄らないように干す」ことです。

1. 物干し竿を使う方法

これが最も手軽で、着物用ハンガーに近い効果が得られる方法です。

  • やり方: 物干し竿に長襦袢の袖を通し身頃を広げて干します。
  • ポイント
    • 袖口までしっかりと広げる: 袖口が重なって風が通らないと乾きにくく、シワの原因になります。
    • 身八つ口も開く: 身八つ口(脇の開いている部分)も広げて、風が通りやすくすると、乾きが早くなります。

2. バスタオルと物干し竿の組み合わせ

長襦袢がシワになりにくい干し方です。

  • やり方
    • 竿にバスタオルをかける: 物干し竿に清潔なバスタオルを横に広げてかけます。
    • その上に長襦袢を広げる: バスタオルの上に長襦袢を広げ、竿とバスタオルで長襦袢の身頃を支えるようにします。
    • 袖を広げる: 袖は、可能であれば別のハンガーにかけるか、洗濯バサミなどで袖口が広がるように留めます。
  • ポイント
    • 風通し: バスタオルで覆われる部分が多くなるので、風通しの良い場所を選び、できるだけ早く乾くように工夫してください。扇風機を当てるのも効果的です。

3. 平干しネットや平らな場所

アイロンをかけない場合に特に効果的ですが、場所を取ります。

  • やり方
    • 平干しネット: セーターなどを干すための平干しネットがあれば、その上に長襦袢を広げて干します。
    • 清潔なシーツやタオルを敷いた場所: 風通しの良い室内の床やテーブルに、清潔なシーツや大判のバスタオルなどを広げ、その上に長襦袢を平らに広げて干します。
  • ポイント
    • 途中で裏返す: 片面が乾いたら、裏返してもう片面も乾かしましょう。
    • 時間と場所の確保: 完全に乾くまでに時間がかかり、場所もとる方法です。

干す際の共通の注意点

  • 陰干し: 直射日光は色褪せや生地の劣化の原因になるため、必ず日陰を選んで干しましょう。
  • 風通し: 風がしっかり当たる場所を選びましょう。室内で干す場合は、窓を開ける、扇風機を当てるなどで、空気の流れを作ることが重要です。
  • 重力利用: 水分を含んだ長襦袢の重みを利用してシワを伸ばすので、ハンガーにかける際はたるみがないように、できるだけピンと張るように干すのが理想です。

着物用ハンガーがなくても、これらの方法を参考に長襦袢を大切にお手入れしてくださいね。

麻の長襦袢のお手入れのまとめ

着物初心者の方でも自宅で手軽に実践できるものばかりです。

麻の長襦袢を長くきれいに保つためには、日頃のお手入れが非常に重要です。

麻の長襦袢は自宅でお手入れしやすい素材なので、ぜひご自身で洗って、大切に長く着ていただけたら嬉しいです。

 

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