ロングの場合、髪の扱いや毛先の処理が結構面倒になってきます。
ウイッグを使うと、毛の流れが整えやすく「あほ毛」などの乱れが少ないので、とても簡単に着物の髪型を作ることが出来ます。
着物の髪型30代40代50代が簡単に自分でできるミディアム~ロングの和装和髪ヘアアレンジ
でご紹介したウイッグを使った着物の髪型と基本的な作り方はかわりませんが、今回はウイッグと地毛を絡ませて和装の髪型をアレンジしてみました。
*簡単セルフヘアアレンジなので、カーラーの使用や逆毛は立てずにアレンジしています。
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着物の髪型 自分で簡単セルフヘアアレンジ 変形タイプ すき毛とウイッグ使いのヘアスタイル
すき毛とウイッグと地毛を使った変形タイプ1
こちらでご紹介する変形タイプ髪型は、地毛でお団子を作らずポニーテールにして、ロングの毛先を活用したヘアアレンジになります。
【手順】
・頭頂部と前髪の髪を残してポニーテールを作ります。
・ポニーテールの毛先を捻じってポニーテールの根基に被せます。
・ポニーテールの根基に付け毛を被せます。
・残しておいた頭頂部と前髪部分の髪の毛を、頭頂部のボリュームをもたせて付け毛に被せます。
・毛先を捻じって上部に折り返してUピンで固定します。
・毛先は捻じったところに入れ込みます。
・完成
使っている付け毛やたぼの量はほぼ変わりませんが、地毛を多く使っているので①のヘアアレンジよりもボリュームが出ています。
耳上のボリュームが少なかったので後から耳上部分を少し緩ませて、すき毛を挿入してボリュームを出しました。
個人的にはこれくらいボリュームのあるスタイルが好きです。
落ち着いた雰囲気で畏まった装いにも活用できます。
【地毛部分】
よく見ると2段に分かれています。
下の部分が後頭部と前髪部分を残してポニーテールを作ったときの毛先になります。
上に重ねてある部分が、残しておいた頭頂部と前髪部分の髪です。
ヘアアレンジ①と同じように捻じって留めてあります。
【付け毛部分】
最後の確認をしたときに、凹んでシルエットがおかしかったので、最終仕上げとして小さな付け毛を付けたしました。
毛先は左側に流してあります。
【左側スタイル】
少し、全体的なシルエットがもったりとした感じになりましたが、最終仕上げに付け足した頭頂部の付け毛での効果で毛先の流れに変化が出ました。
付け毛が2段になっています。
下の段の大き目の付け毛の位置が少し下になったようです。
頭頂部の部分が凹んでしまったので、小さな付け毛を付けたしました。
【ウイッグを使うポイント】
付け毛を使うと簡単にボリュームを出すことが出来ます。
付け毛は簡単に綺麗に時間短縮にと使用効果が大きいので上手く取り入れたいアイテムです。
「いかにも付け毛を使っています」と分かってしまうのは、ちょっと残念なので自然に取り入れるポイントをご紹介します。
・地毛に近い色の付け毛を活用する。
・付け毛の根本を隠す、見せない、馴染ませる。
すき毛とウイッグと地毛を使った変形タイプ2
こちらは、
着物の髪型30代40代50代が簡単に自分でできるミディアム~ロングの和髪和装ヘアアレンジ
と同じように両サイドと後頭部にすき毛(あんこ)を使ってボリュームを出し、さらにウイッグ(つけ毛)を使って頭頂部のボリュームを出しています。
ウイッグの毛先をアレンジすると雰囲気が変わり、ウエーブが加わると柔らかな印象になります。
地毛の毛先を出してカールさせて付け毛と馴染ませてみました。
上のヘアアレンジと全く同じやり方、材料で作りましたが、仕上がりの印象が大きく違います。
すき毛の量やウイッグを付ける角度の違い、地毛の毛先の出し具合によっていろいろなアレンジができます。
着物の髪型 自分で簡単セルフヘアアレンジ 変形タイプ 若く見えるスタイル
ウイッグと地毛を使った変形タイプ1
【若見えスタイルの作り方】
所要時間・・・20分弱
頭頂部・髷部分の髪を残し、高めにお団子を作ります。
point・・・襟足、サイド部分の後れ毛を、スプレーなどで綺麗に整えておきます。
今回はウイッグを2個使いました。
後頭部にかぶせてあるのがウイッグですが、大き目のウイッグを左にずらしてつけて、右に前髪用の小さめのウイッグを加えています。
ウイッグを2個使うことで動きが出て、ボリュームもアップします。
残しておいた頭頂部・髷部分の髪を、ウイッグを付けた付け根を隠すように覆えば完成です。
point・・・頭頂部のボリュームを出すために、すき毛や盛り髪ベースなどを使う。
私の場合、頭頂部にボリュームがないと全体のバランスが悪くなるので、かならず頭頂部にボリュームをもたせています。
逆毛をたてれば綺麗にボリュームを出すことができますが、少し手間がかかるのと、髪へのダメージを考慮して、逆毛をたてずにボリュームを出す方法を考えています。
頭頂部・髷部分に限らず、サイド・鬢部分の生え際にも立ち上がりのあるスタイルが好みですが、そこが一番難しい部分です。
左側はウイッグ使いが分かりやすいですね。
point・・・地毛とウイッグをう上手くなじませて、ウイッグを使ってないように見せる。
頭頂部、髷部分の髪はカーラーを巻いておくと毛先の処理もしやすくより綺麗に簡単に仕上げることができると思います。
今回は、手抜きでカーラーを使用しませんでした。
【材料】
- ウイッグ・・・大1個、小(前髪用)1個
- 盛り髪ベース・・・ポンパドール用2個
- ハードスプレー
- ヘアピン
- Uピン
ウイッグと地毛を使った変形タイプ2
付け毛に上に地毛を被せて馴染ませたヘアアレンジです。
よく見ると微妙に付け毛と地毛の色が違うので、被せ方の参考にしてください。
ボリュームが控え目なので、浴衣などの気軽な装いに合うヘアアレンジです。
若々しい雰囲気になります。
【右側スタイル】
・頭頂部と前髪の髪を残してお団子を作ります。
・お団子に付け毛を被せます。
・残しておいた頭頂部と前髪部分の髪の毛を、頭頂部のボリュームをもたせて付け毛に被せます。
・毛先を捻じって上部に折り返してUピンで固定します。
・毛先は付け毛に馴染ませます。
・完成
【地毛部分】
超ロングの髪を活用して付け毛に被せることで、ボリュームアップを狙っています。
【付け毛部分】
頭頂部と前髪を除いてお団子を作っているので、両サイドはボリュームがありません。
両サイドにボリュームがないので、正面から見た時に髪が見えるように付け毛を付けます。
耳の真上部分に位置するくらいに付け毛をつけるとボリュームが出ます。
【左側スタイル】
正面から見た時に左右の丸みが対象になり過ぎて、玉ねぎ頭のようになってしまったので、左側を捻じってとめてみました。
変化がついていい感じになりました。
【付け毛部分】
左側は、全面付け毛です。
付け毛を使う場合は左右対称になり過ぎると面白くないので、付け毛を左側に寄せて付けています。
まとめ
ちょっとした位置の違いで出来上がりのシルエットが違うことがありますが、そのスタイルの違いを楽しむことができます。
セルフヘアアレンジに慣れてくると臨機応変に対応することが出来るようになり、新しい発見もあります。
自分に似合う和髪、着物スタイルを発見して楽しんでください。
▼詳しい作り方の手順はこちらです。▼
着物の髪型 30代40代50代が自分で簡単にできるミディアムからロングの和髪和装ヘアアレンジ
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