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大島紬の泥染め蚊絣秋単衣訪問着と芭蕉布クワンカキー名古屋帯のコーディネートの装い

大島紬泥染め単衣訪問着と芭蕉布名古屋帯のコーディネート

泥染めの大島紬の訪問着を単衣に仕立て直しました。

泥染めの黒褐色、茶褐色の深い色合いとともに、渋くて柔らかな光沢感が魅力的です。

軽くてしなやかやな大島紬は着心地もよ、着ていてとても楽です。

クワンカキー柄の芭蕉布を合わせて、帯締めや帯揚げの色数を押さえたシックなコーディネートです。

 

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大島紬の泥染め蚊絣単衣訪問着

大島紬泥染め単衣訪問着と芭蕉布名古屋帯のコーディネート

泥染めの訪問着の大島紬は、袷だったものを寸法を直すと同時に単衣に仕立て直しました。

パールトーン加工を施して雨コートに仕立て直すかの2つの選択で迷いましたが、せっかくの訪問着なのでやはり着物として着ることにしました。

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結果としては、単衣に仕立て直して大正解です。

袷仕立てでも軽くてしなやかでしたが、単衣に仕立て直したことで更に軽やかでしなやかになり、着ていてとても楽です。

現在は、単衣の着用期間が長くなっています。

ベテランの着物愛好家の方には、「紬はほとんどを単衣仕立てにして、季節を気にすることなく1年中着ている」とおっしゃる方もいます。

単衣には着用時期によって春単衣、秋単衣がありますが、こちらの大島紬はこっくりとした泥染めの黒褐色なので、特に秋単衣として長く着ることが出来る1枚です。

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泥染めとは

本場奄美大島紬の代表的な染色方法の泥染めは、テーチ木(車輪林)染めと泥染めを繰り返し行い渋くて艶やかな茶色がかった黒褐色に染めた絹糸が使われています。

絣筵をテーチ木(車輪林)の煮汁で20回ほど染め、泥染め専用の泥田に1回浸しても見込みます。

テーチ木(車輪林)のタンニン酸と泥の鉄分が化学結合し、この工程を繰り返すことで渋くて艶やかな地色に染まり、絹糸に独特の美しい茶褐色の黒い光沢を与えます。

大島紬には細い絹糸が使われています。

テーチ木染めと泥染めを繰り返すことで、絹糸は堅牢度の高い強くて柔らかで渋い光沢を増した繊維になります。

泥染めの大島紬は、しっとりとした肌触りで着崩れしにくく、しわが付きにくいのも特徴的な、最高に着心地の良い着物です。

蚊絣とは

蚊絣とは、経緯の絣糸で非常に細かい十字絣を織りだしたものです。

蚊が飛んでいるように見えることから、このような名前が付きました。

絣糸と絣のない地糸の配列方法により「片ス」「一元」「割り込み」の3タイプの経緯絣の種類があります。

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芭蕉布九寸名古屋帯 クワンカキー(環掛)

芭蕉布の帯 クワンカキー(環掛)縦絣模様

縦絣のクワンカキー(環掛)

 

芭蕉布の伝統的な絣柄の1つの、クワンカキー(環掛)の名古屋帯です。

小さな輪のことをクワといい、鎖のように連なっている模様をといいます。

環(かん)とは、細長いものを曲げて丸くしたものの総称で、丸い形や円形のまわりの部分を表します。

この環を掛けて、鎖模様を表現したもになります。

クワンカキーは緯絣と経絣では全く異なった印象を与える絣柄です。

経絣のクワンカキーは、立涌のような波打つ2本の曲線が膨らむ部分とへこむ部分が交互に連続している模様で、縦のラインの美しさが感じらすっきりとしたシャープなイメージがあります。

緯絣のクワンカキーは、波打つ曲線というよりも亀甲絣のような6角形をイメージさせる模様で、丸みの感じる絣柄です。

大きな柄の二玉クワンカキーは織る事が難しく、上級者でないと織ることが出来ないそうですが、どのような雰囲気のクワンカキーなのか見てみたいです。

 

今回のクワンカキー(環掛)は、緯絣のクワンカキーです。

見ての通り、立涌の滑らかな曲線のイメージはなく、亀甲を思わせる絣模様です。

個人的に帯に関しては、丸みを帯びた緯絣のクワンカキーが可愛らしさが感じられて好きです。

帯締め帯揚げの小物合わせ

泥染めのこっくりとした黒褐色の深い色合いや光沢、芭蕉布の繊維自体の生成り色や琉球藍の色目を生かすために、色数を押さえたコーディネートにしました。

帯締めには、琉球藍に馴染む濃い紺色を合わせ、帯揚げは全体の雰囲気を明るくするために水色系と卵色の暈しを合わせました。

大島紬の泥染め蚊絣秋単衣訪問着と芭蕉布クワンカキー名古屋帯のコーディネートのまとめ

全体的にシックな色目のコーディネートですが、帯揚げに同系色の明るい色を合わせることで、軽さも感じられる装いを目指しました。

帯揚げはハイライト効果が期待できるアイテムなので、全体的に落ち着きのあるコーディネートの時は帯揚げには明るい色目を使うことを意識しています。

 

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