きもの文化検定は、着物愛好家にとって着物の知識を深める良いきっかけになります。
きもの文化検定について調べると、1級合格率の低さに驚いてしまいますが、合格率が低いのは1級だけです。
2級で終了することを前提に検定を受けられる場合もあるようですが、せっかくなので1級合格を目標にチャレンジすることをおすすめします。
実際に、何度も1級に合格されている方もいます。
何冊も参考書は必要ありません。
きもの文化検定がおすすめしている、過去問題集と公式教本と推薦図書をフル活用して1級に合格しましょう。
きもの文化検定のメリットとは
きもの文化検定とは
きもの文化検定は、着物を通して日本のきもの文化への理解や、着物を楽しむことを目的とした、社団法人全日本きもの振興会の主催によるものです。
5級,4級・3級・2級・1級と順に試験を受けることが出来ます。
着物に対する一般常識から、専門レベルまでの知識を習得することが出来ます。
きもの文化検定のメリット
きもの文化検定のメリットは7つあります。
- 着物文化に精通することが出来る。
- 着物の種類や価値を見分けられるようになる。
- 日本文化に関する基礎知識も得られる。
- きもの文化検定主催の工房見学に参加すること
- 記念パーティーで多くの着物仲間と会える。
- 着物関係の仕事に生かせる。
- 異文化交流に生かせる。
他にも合格特典があります。
一般には見学できないような工房見学に参加できることは、きもの文化検定ならではのメリットになります。
工房見学はとても勉強になるので是非参加しましょう。
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きもの文化検定のメリット7つと合格特典をお得に活用する方法!
1度で受かる、きもの文化検定の3級,4級,5級の勉強法
意外と高い3級,4級,5級チャレンジの壁
4級,5級を合格するにあたってのは、勉強方法というよりも「きもの文化検定」を受けるか受けないか、ただ、これだけです。
簡単なようで意外と壁が高いようで、私の周囲の方でも「私も受かるかな?」と何人もの人に聞かれました。
3級,4級,5級合格の勉強法
準備した教材
- 過去の「きもの文化検定問題集」
- 「きもの文化検定公式教本Ⅰ・Ⅱ」
- 文様図鑑「美しいキモノ」231号別冊付録
- きもの用語辞典「美しいキモノ」232号別冊付録
美しいキモノの付録が手元にあったので準備しましたが、「きもの文化検定問題集」と「きもの文化検定公式教本Ⅰ・Ⅱ」があれば大丈夫です。
3級までは、「きもの文化検定問題集」と「きもの文化検定公式教本Ⅰ」を活用しました。
4級,5級は、基本知識ということもあって楽しく勉強することが出来るので、是非チャレンジしましょう。
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「きもの文化検定」1度で受かる私の1級合格までの3級 4級 5級の勉強方法
1度で受かる、きもの文化検定の2級の勉強法
「きもの文化検定」2級合格への道
今振り返っても、2級受験の時は勉強計画がしっかりとしていなかったです。
2級でしっかりと知識を深めていると、1級の勉強の負担も軽くなります。
中だるみしやすいですが、1級の合格をめざし2級の勉強に取り組むことをおすすめします。
2級合格の勉強法
準備した教材
- 過去の「きもの文化検定問題集」
- 「きもの文化検定公式教本Ⅰ・Ⅱ」
- 文様図鑑「美しいキモノ」231号別冊付録
- きもの用語辞典「美しいキモノ」232号別冊付録
2級では、主に過去の「きもの文化検定問題集」と「きもの文化検定公式教本Ⅰ・Ⅱ」を活用します。
「きもの文化検定公式教本Ⅰ・Ⅱ」を隅から隅まで活用して2級に合格しましょう。
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「きもの文化検定」1度で受かる私の1級合格までの2級の勉強方法
1度で受かる、きもの文化検定の1級の勉強法
「きもの文化検定」1級合格への道
2級での勉強不足を反省し、1級では早めに勉強に取り掛かりましたが、やはり中だるみしてしまいました。
途中、「このままでは受からない」と感じ、推薦図書の活用計画を見直しを行いました。
計画修正後のスケジュールをこなすことは大変でしたが、1度リセットし直したことが、1級合格に繋がったと思います。
適切な計画を立て、計画を実行することが大切です。
1級合格の勉強法
準備した教材(2級と同じ教材)
- 過去の「きもの文化検定問題集」
- 「きもの文化検定公式教本Ⅰ・Ⅱ」
- 文様図鑑「美しいキモノ」231号別冊付録
- きもの用語辞典「美しいキモノ」232号別冊付録
- ひと目でわかる「きもの用語の基本」
- ひと目でわかる「帯の基礎知識」
- 格と季節がひと目でわかる「きものの文様」
1級では「きもの用語の基本」「帯の基礎知識」「きものの文様」を隅から隅まで活用することをおすすめします。
新たに準備した教材
- 瀬戸内寂聴訳 源氏物語
- 江戸のきものと衣生活
- きものと裂のことば案内
- 十二単のはなし 現代の皇室の装い
- 日本の女性風俗史
- 男のきもの大全
源氏物語以外、特に「十二単のはなし 現代の皇室の装い」「日本の女性風俗史」「男のきもの大全」は1度も開きませんでした。
必要最低限の教材をフル活用して、1級に合格しましょう。
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「きもの文化検定」1度で受かる私の1級合格までの1級の勉強方法
1度で受かる、きもの文化検定1級の私の勉強法の実際
4月から10月までの勉強計画
2級の勉強不足を反省し、4月の早い時期から1級の勉強に取り組む計画をたてましたが、とにかく集中できずダラダラしていました。
そのまま気合いが入らず、「1級合格対策セミナー」に参加する前に済ませておきたかったスケジュールをこなすことが出来ませんでした。
9月に行われる「1級合格対策セミナー」に合わせた計画をたてて勉強する方法が効率的です。
「1級合格対策セミナー」の受講無しでの合格は、かなり難しいです。
是非、「1級合格対策セミナー」を受講しましょう。
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「きもの文化検定の勉強法」1度で受かる私の1級合格までの1級の実際の勉強
着物の文様の種類や意味
着物に使われている文様には、それぞれ意味や特徴があります。
- 御所解き文様、江戸解き文様、茶屋辻
- 薔薇文様
- 牡丹文様
- 蝶文様
文様にはそれぞれ、歴史や文様の用い方、含まれている意味があります。
文様が意味する内容を知っていると、着物のコーディネートにも役立ちます。
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御所解文様とは 御所解文様 江戸解文様 茶屋辻の違いや見分け方
自然の色からうまれた日本の伝統色
着物に使われている日本の伝統色は、日本の古くからの染色方法である草木染めを用いて染められています。
- 紫色
- 赤色
着物に使われている色は紫色、赤色では表現できない複雑な色合いが多く使われています。
色を選ぶときに色の歴史やイメージを参考にすると、着物の楽しみが広がります。
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まとめ
合格率が低いことから、きもの文化検定に興味があるのに、「合格したら何かメリットがあるの?」と受けない理由として自己防衛することがあります。
私も、1級を受けると決めていたにもかかわらず、落ちた時の心理的な自己防衛策として、そのようなことを思っていように思います。
しかし、「きもの文化検定」を機会に、それまでに知らなかったことを沢山学ぶことが出来ました。
現在は着物以外の日本の文化にも興味が深くなり、日本文化の素晴らしさを再確認しています。
是非、きもの文化を楽しみましょう。