2018年4月のコーディネート②です。
季節限定の文様で思い描くといえば?
やはり、まず最初に思い浮かぶのは桜文様ではないでしょうか?
少し遅めになりましたが、桜の訪問着と桜の洒落袋帯のコーディネートでお出掛けしました。
お着物では季節先取りがお洒落といわれ、約1か月を目安に先取りで季節の文様を身につけるのがお洒落といわれています。
私個人では細かいことに拘るよりも、お着物を楽しむ派なので最近ではあまり気にし過ぎないようになってきました。
基本的な決まり事を理解したうえで、臨機応変にお着物を楽しみたいと思っています。
ジュサブローの控え目な桜の花びらの訪問着なので、「名残の桜」ですね♪
今回の桜のコーディネートはこんな感じでした。
2018年②桜文様のコーディネート
日本の代表的な花である桜が観賞されるようになったのは、平安時代です。
貴族はそれまでの梅に加え、桜を愛でるようになり、文学や美術にも登場するようになりました。
ジュサブローの桜の花びらの訪問着
こちらのジュサブローの訪問着は前身頃の上前、裾部分、左袖の内袖に花びらが数枚舞っていて、右外袖部分にジュサブローのシンボルの耳の長いうさぎが1匹描かれている、極々シンプルな訪問着です。
左肩に描かれている細長いものは、うさぎの長~い耳です。
右外袖から左掛け衿部分にまで伸びている長~い耳がアクセントになっています。
面白いデザインなのでお気に入りの訪問着です♪
絞り柿渋染桜柄の洒落袋帯
絞りを柿渋染で染めて、地色を染め分けています。
桜の花は胡粉で描かれています。
柿渋染は染めの液が目に入ると失明するほどの強い成分だそうで、染め職人の方は細心の注意が必要だそうです。
こちらの洒落袋帯は、桜文様に加え凝ったつくりなので結構褒められることが多いです。
池田重子コレクションの紋紗の長羽織
エメラルドグリーンが加わったような、緑色系の色味が魅力的な池田重子コレクションの紋紗の着尺を長羽織に仕立ててもらいました。
「季節的にはまだ紋紗は早いかな?」と思いましたが、気温が21℃だったので着用しました。
身に付けるものや持ち物は年々軽量化しているのですが、この紋紗の長羽織は軽くてすごく着心地が良いです。
真冬以外は紋紗の羽織で良いのではないかと思ってしまうほど、使い心地が最高です!
紋紗の羽織はお勧めです!
羽織の乳の位置は、5cmほど低いほうがいいですね。残念・・・
道明の三井寺の帯締め
今回、初おろしの道明の三井寺の帯締めですが、使い心地は?
「ビシッと締まる」という感じではなく、「優しく締まる」といった感じでしょうか?
結び目が緩む感覚はありませんが、五雲よりも伸展性が高いように感じました。
羽織着用画は帰宅後に撮ったものですが、房を挟んでいる部分が緩んでいるのが気になります。手に取った感触がすべすべした感じなので、挟んでいる部分が緩んでくるのか?
ちょっと残念な気になる部分です。
道明の帯締めについては、こちらをご覧ください!
終わりに
季節限定のお着物や帯でお出掛けすると、声をかけられることが多いような気がします。
今回も「桜の柄で素敵ね」と声をかけてもらいました。
季節限定柄は着物の中でも「褒められ着物」の筆頭ですね。
褒められるためにお着物を着ているのではないですが、自分なりにあれこれ考えてコーディネートしたお着物を褒めていただけるのは、とても嬉しいことです。
大人になると、褒められることもあまりないので、なおさら嬉しく感じるのかもしれません。
季節限定のお着物は着用期間が限られていることから、敬遠される方もいらっしゃるかもしれませんが、実はその期間限定による良い効果があります。
私がそれに当てはまるのですが、春が近づくと手持ちの桜文様のお着物や帯のことが頭をよぎり、「今年も桜のお着物や帯のコーディネートを考えよう~」
「桜のお着物でお出掛けしよう~」と思えるのです。
なので、意外と着用回数が多いような気がします。
また桜文様は春限定のように思いますが、季節を問わず身につけることができます。
描写的なものは季節に合わせて着用すると素敵でお洒落ですが、そうでないものはTPOに合わせて楽しみたいですね!
2018年③春の藤文様のコーディネートも合わせてご覧ください!