初めての「国展」鑑賞でした。
ゴールデンウイーク期間に開催されている「国展」ですが、親切な友人のおかげで今年は忘れることなく観に行くことが出来ました。
写真撮影OKなど、作風同様におおらかさを感じることが出来た「国展」をご紹介したいと思います。
国画会の成り立ち
1918年(大正7年)に文展から自由な制作と発表の場を求めて、京都の青年日本画家たちが「国画創作協会」をおこし、その定期展の通称を「国展」としました。
最近では、ゴールデンウイークを挟む前後を期間に六本木にある国立新美術館で開催されています。
東京展の終了後は、名古屋と大阪で巡回展が開催されます。
名古屋展・・・愛知県美術館ギャラリー 5月28日(火)~6月2日(日)
大阪展・・・大阪市立美術館 6月11日(火)~6月16日(日)
「国展」の会場内
国展の会場内では自由に写真撮影を行うことが出来ます。
嬉しい~凄いですね。
上の写真には小島秀子さんの作品があります。
小島秀子さんの作品は白地に丸紋が縦に並んでいるものです。
きものや帯などの作品よりもタペストリーの作品が多くみられるのが特徴にひとつのように感じました。
幅や長さなど作品の大きさ自体も自由で面白いです。
全体的におおらかな雰囲気のする会場でした。
「国展」作品いろいろ
個人的に思い入れのある作家さんや好きな作家さんの作品をご紹介します。
関史子作・・・きもの「その先へ」
関史子作・・・きもの「その先へ」
直接お会いしたことはないのだけど、紬熱が高かったころに購入した作家さんの今回の作品。
優しい雰囲気の絣が美しいです。
関史子・・・きもの「いつか」
今よりも「国展」「日本工芸展」って何?といった感じの時期に購入したきものです。
熨斗目の部分が何段階もの絣になっている、凝った絣がお気に入りポイントです。
まだ、自分の好みが散漫としていた頃でしたが、単純に「きもの大好きっ。」といった感じだったので、とても楽しかった着物時間の頃でした。
根津美和子作・・・きもの「余韻」
根津美和子作・・・きもの「余韻」
「美しいキモノ」のの中で女優さんが纏っていたお着物に一目ぼれしたのが、根津美和子さんのきものでした。
光沢があり凛とした作風のお着物は、すぐに根津美和子さんの作品だと分かります。
今回も「あっ素敵。やっぱり根津美和子さんの作品だ~」といった感じでした。
散漫としていたきもの好きでしたが、今は光沢のある艶やかな紬が大好きです。
朝倉広美作・・・振袖「TARA」~天国の道
朝倉広美作・・・振袖「TARA」~天国の道
今回の作品の中で地色の濃い茶地が素敵だなと思った作品です。
ちょうど朝倉広美さんと思われる方がご本人の知人に作品の説明をされていました。
こっくりとした色目が素敵です。
「国展」からのプレゼント
「国展」の特別観覧券をいただきました。
当日、WEB割を利用してチケットを購入したのですが、チケット購入時に特別観覧券をいただきました。
東京本展会期中のみ有効なチケットですが、太っ腹ですね~。
近くにいれば、誰かにプレゼントするかもう一度じっくり観てみたいものです。
終りに
工芸作品展でハイレベルな作品を間近で見ることは、とても刺激になります。
今回鑑賞した「国展」と同時期に、日本橋三越本店でも第59回東日本伝統工芸展が開催されていました。
東日本伝統工芸展では染織以外にも刺繍の作品を数点見ることができました。
地方にいるとハイレベルな作品を観る機会が少なかったり、作品数も限られてしまいがちですが、ゴールデンウイークを利用して毎年の楽しみにするのも良いかもしれませんね。
以前の刺繍展示会の様子はこちらをご覧ください。