加賀繍の歴史・特徴・工程

加賀繍の歴史・特徴・工程

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経済産業大臣指定の伝統的工芸品には、石川県の加賀繍・京都府の京繍、東京都の伝統工芸の江戸刺繍があります。

日本刺繍の中でも生産地によって呼び名が変わり、加賀(金沢)では加賀繍・京都では京繍、江戸(東京)では江戸刺繍と呼ばれています。

日本刺繍の中の加賀繍・京繍・江戸刺繍ということですが、今回は加賀繍について調べてみました。

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こちらは私が繍った花筏・加賀繍ですが、この作品をみただけで加賀繍だと認識することができるでしょうか?

ちなみに私には違いがわかりません・・・

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刺繍とは何?

刺繍には大きく2つの分野に分けることが出来ます。

1つは実用的な裁縫を意味する「刺」「縫」があります。

こちらは2枚の生地を縫い綴じていくことを意味します。

もう1つには装飾を意味する「繍」(ぬいとり)があります。

こちらは染色された絹糸を使い、様々な表情を表現する装飾的な分野です。

加賀繍について

加賀繍の歴史

650年ほど前に仏教が金沢に布教され、それと同時に仏壇の中に用いる打敷や僧侶の袈裟などとして京都より伝えられたのがはじまりです。

その後、金沢では藩主の陣羽織をはじめ、奥方や姫君などの着物にも施されるようになり、加賀藩の庇護のもと「加賀繍」として発展していきました。

100年ほど前には、着物の半襟に刺繍を施した物がおしゃれとして大流行し、加賀繍の需要はいっきに増え、戦後は外国人向けにハンカチ装飾として生産されていました。

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こちらは私がハンカチに加賀繍を施したものです。

おきものでお食事の時にナプキンとして活用しようと思っています。

汚れたらその部分に加賀繍を施していこうかと思っています。

どんどん豪華なナプキンになっていきますね。

薔薇の花弁部分は加賀繍の特徴である「暈し」を刺し繍で表現してあります。

加賀繍の特徴

絹の反物に施された華麗で繊細な文様。

しなやかな美しさを放つ「加賀繍」は金銀をはじめ多彩な色合いの絹糸を使用し、「刺し繍」や「肉入れ」という技法によるぼかしや立体感の表現技法が特徴です。

(特徴ではありますが、加賀繍以外でもこれらの技法は使われています)

作業は草稿・裏ずり・配色・糸縒り・台張り・繍加工のすべての工程を手作業で行います。

近年では刺繍を施したドレスやストール・アクセサリー・インテリアなど加賀繍の魅力を身近に感じることができる小物も提案されています。

最近よく見かけるのが刺繍の帯留ですね。

小さな帯留の中で日本の四季、美しい加賀繍を楽しむのもおきものの楽しみですね。

自作の花筏の作品は今だに何に仕立てようか悩んでいます。

せっかくなので少しでも加賀繍を知っていただくためにバッグに仕立てるか?

(この場合バッグ裏面用の別布に刺繍を施さなくてはいけません)

無難に袱紗に仕立てるか・・・試案中です。

花筏の完成作品の全体像をご覧ください。

初めての加賀繍は花筏

加賀繍の工程

「草稿」・・・元となるデザイン(下絵)を描く作業です。

「裏ずり」・・・この草稿をもとに下絵を写した和紙の裏に胡粉を水で溶いたものを塗り、生地の上にのせて鉄筆でなぞり生地にデザインを写します。

「配色」・・・文字通り使用する色糸を決める作業です。同じデザインであっても配色によって作品のイメージが全く異なるので重要な工程です。センスが問われます。

「台張り」・・・刺繍台に生地を張る作業です。

「縦張り」は専用の棒(ひの棒)に生地を縦方向に巻きつけていきます。

次の「横張り」は横棒(かまち)のかがり穴にかがり糸で生地をかがって張っていきます。

「繍」・・・生地に刺繍糸を繍っていく作業です。繍に必要な糸を「糸縒り」しながら繍っていきます。一番楽しい工程ですね。

「繍」の工程にたどり着くまでの「草稿」から「台張り」までの工程は、作品の仕上がりの美しさを左右します。

これらの下準備的な工程をきちんと行ってから取り掛かる「繍」は、刺繍において、ご褒美的な存在なのかもしれません。

とにかく楽しい「繍」の工程です。

思う存分取り組みたいものです(繍妄想ばかりなので、少々欲求不満ぎみ)

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