日本刺繍、加賀繍に取り組んできましたが、完成した作品をまとめてみました。
4作品ありますが、その時々に取り組んでいたときの意気込みが蘇ってきます。
とにかく、もっともっと沢山の作品を作りたくて刺繍熱が高まっていた頃でした。
久しぶりに見返してみると、糸の縒り具合や引きの加減、糸の艶感など当時は気が付かなかった部分が見えてきます。
反省点や頑張っていたなと感じるところなど、いろいろです。
「沢山の作品を作りたい」「沢山、繍いたい」気持ちを、今までの作品を通して形に残したいです。
貝桶文様にヱ霞の駒塩瀬名古屋帯
器物文様のひとつ、貝桶文様です。
古典文様が放つ雅な雰囲気が人気の文様です。
当初図案に含まれていなかった背景部分の色糸での菅繍を金糸片駒で囲んだ霞文様がお気に入りポイントです。
霞の輪郭を片駒で象っていますが、この片駒が適度な塩梅になっています。
臨機応変に対応することを勉強することができました。
こちらの貝桶文様は、私が作った作品の中で一番人気のある作品です。
重厚な古典文様は、着物好きな方に人気があります。
私も着物好きの一人ですが、作った作品の中で貝桶文様の作品が一番好きです。
古典文様は今までもこれからも愛され続けられる文様のひとつですね。
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花筏文様
筏・組紐・桜・紅葉・青楓・松葉・松竹梅瑞雲が描かれています。
<使用した技法>
縫い切り(経・斜・緯・成)・割り繍・刺し繍・輪な付け・疋田掛け・網代掛け・駒取り繍・相良繍・まつい繍・しべ掛け・肉入れ・糸張り等々・・・
花筏は、加賀繍を始めてからの初めての作品になります。
懐かしいですね。
入門として桜や菊、松、竹、梅、紅葉、など基本的な繍方を勉強することができます。
初心を振り返るために、もう一度、基本の繍を復習してみたいです。
御所解き文様が好きなので名古屋帯として繍ったら素敵だなと思っています。
こちらは銀通しの生地を使用しています。
掛袱紗にお仕立てしようか今だ考え中です・・・
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薔薇文様と蝶文様
こちらは、カリキュラムには組み込まれていない作品です。
<使用した技法>
菅繍・まつい繍・繍切り・割繍・銀駒繍など・・・
薔薇の花弁には部分的に銀駒で駒取り、アクセントをつけてあります。
洋の印象の強い薔薇ですが、日本では古く古今和歌集に詠まれています。
しかし、文様としてはあまり使われていなかったようです。
ライラックカラーを中心に銀糸使いでまとめてあります。
控え目な色使いで、上品な仕上がりになったと思います。
この作品の取り組みでは、図案や色、繍方を決めることの難しさを勉強しました。
刺繍に合った図案を考えることも大切な作業です。
とにかく、図案を考えるのは難しいです。
絵心はどうやったら身に付くのでしょうか?
誰が見ても美しく感じる、黄金比率の1:1.618を意識したらよいのでしょうか?
難問です。
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ロゴマークの金駒平埋め
びっしり、金駒平埋めです。
埋め具合も、いろいろあるようですが、きっちり目に埋めてあります。
輪郭が繍う時が一番気を使うのですが、大きさもあるので一周するのに1時間?2時間かかりました。
でも、そんなに大変だった記憶もなく、かなり集中して繍うことが出来ていたのだと思います。
こちらは、銀通しの生地を使っています。
ほんのりピンク色の生地に合わせて、ロゴマークもローズピンクの色を使用しました。
ロゴの輪郭と同様にイニシャルの輪郭の丸みのラインを綺麗に繍う部分が難しかったです。
プレゼント用に額に仕立てました。
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加賀繍について
加賀繍の新しい取り組み