着物本おすすめ 樹木希林のきもの アンティーク好きにたまらない1冊

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着物本 樹木希林の「樹木希林のきもの」の表紙

女優の樹木希林さんの着物に興味がでたのは、樹木希林さんが出演した映画「日日是好」(にちにちこれこうじつ)での茶道の先生役の樹木希林さんの着物姿がとても素敵で印象的だったことでした。

以前、映画祭か何かの序章式での黒留姿が個性的で記憶に残っていたのですが、その時は個性的なイメージが強かった印象に感じます。

映画の中での樹木希林さんの正統派な装いをきっかけに、樹木希林さんの着物の装いに興味が出たわけですが、「樹木希林のきもの」はアンティーク着物に特別な魅力を感じることが無かった私が、「アンティーク着物もなかなかいいものだな」と思えるきっかけになった着物本です。

アンティーク好きな方にはもちろん、そうでない着物好きな方にもおすすめの1冊です。

 

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「樹木希林のきもの」とは

着物本 樹木希林の「樹木希林のきもの」の表紙

樹木希林さんがテレビの番組の中で、「物を買わない、物を溜めない」といわれていたのが印象的でしたが、一人娘の也哉子さんが物心ついた時からそのような精神を貫いていたそうです。

そんな樹木希林さんが唯一必要以上に持つことを決めたものが「着物」なのだそうです。

不思議なくらい全国津々浦々から集まってきた着物以外にも、時代物の着物を取り扱うお店で、掘り出し物の着物を探したりしていたそうです。

「樹木希林のきもの」の中には、樹木希林さんが愛用した数々の着物の中から厳選し、初公開される写真も多数掲載されています。

着物を通しての樹木希林の美学、自由で独特、自然で存在感がある樹木希林さんの生き方が、着物を通して表現されています。

 

樹木希林さんは、決して美人ではないのですが「樹木希林のきもの」の中での佇まい、特に若いころの樹木希林さんはとても女性らしく色気があり、今まで感じていたイメージとは異なるものでした。

樹木希林の春夏の紗袷のきもの

着物本 樹木希林の「樹木希林のきもの」の裏面

何枚も紗袷の着物が紹介されています。

絽の着物の上に紗の着物を重ねた紗袷に仕立て直しているのですが、派手で着にくいような絽に無地の紗を重ねることで派手さを抑えています。

絽に限りますが、派手で着るのが躊躇われる着物の活用方法として、実用的で参考になると思います。

派手さを抑える方法として着物に色を掛ける方法もありますが、ただくすんだ感じになる場合もあります。

無地の紗を合わせる方法の方が元の着物の姿を残しつつ活用できるので、取り入れてみたい活用方法です。

樹木希林の秋冬の着物

麻の葉文様を好んだ樹木希林さんですが、麻の葉文様の紺の結城紬に赤茶地の麻の葉文様の八掛の組み合わせが、拘りを感じさせるお洒落な1枚があります。

呉服店にお任せの場合は、着物地に近い色目で暈しの八掛がお決まりだと思いますが、拘って八掛を選ぶ楽しさを伝えてくれています。

振袖を大胆にも片身替わりに仕立て直したものもあり、自由な発想ではありますが奇抜な印象だけではなく、1枚の着物としてまとまっている点も、細部への拘りを持った着物の生かし方は参考になります。

「大きく外し過ぎずに、小さくまとまらない」「見えないとこにこそ意匠をふんだんに」と着物をアレンジして活用したい方には、とても参考になるアレンジ方法が満載です。

 

黒留を活かした装いが印象的な樹木希林さんですが、ピンクの優しい色目の着物がよくお似合いだと思いました。

やはり、何歳になっても女性にとってピンクの着物は永遠だと感じました。

刺繍半襟・羽織紐・帯留のコレクション

昭和初期の花鳥風月の文様で四季を表した刺繍半襟や、アンティークの羽織紐や鼈甲の簪に櫛、明治、大正、昭和初期の彫刻や木彫、珊瑚、鼈甲の繊細な細工を施された帯留のコレクションが紹介されています。

技術が高く丁寧に作られた着物まわりの小物コレクションも見ごたえがあります。

ゴディバの箱に綺麗に小物コレクションが収められているのですが、私もお気に入りの箱にMYコレクションを並べて楽しみたいなと思いました。

 

私にとって刺繍半襟はとても魅力的なのですが、着こなしの中に違和感なくお洒落に取り入れるには、かなりセンスが必要だと思っています。

刺繍半襟を素敵に取り入れていると感じることは頻繁にはありませんが、樹木希林さんの半襟のコーディネートは無理やり感がなく見ていて素敵だなと思います。

着物のやりくり

樹木希林さんの着物の活用方法には拘りのアレンジが満載ですが、ちぐはぐな違和感を感じることがありません。

共通しているのは色数を抑えているところだと思います。

着こなしや装いのヒントでもあるように、多くても3色までに収めることが素敵な着こなしのポイントのようです。

着物リメイク

古い昔の着物からリメイクして仕立て直した衣装や普段着も多数紹介されています。

着物ではいまひとつと感じるものでも、洋服にすることで良い素材として生かせるということで、「わき役として着物生地を生かす考え方」という考えをお持ちのようです。

きもの好きな方は沢山いらっしゃいますが、着物を活かしきるという点では突出していると思います。

着物と家族の歴史

樹木希林さんの幼少のころからの着物の思い出が紹介されています。

節目ごとの記念日はもちろんのこと、パリやスイスへの旅行にも着物を活用されている様子は、着物が大好きで身近な存在だったということがよくわかります。

個性的な家族関係の印象がありますが、写真を見る限りでは充実した家族のように感じてしまいます。

樹木希林の着物の装い

樹木希林さんの着物の装いは、決して整った着付けではありません。

着物はふっくらと動きやすく「空気をはらむように纏う」着付けです。

おはしょりも「1枚」ではないし、帯揚げを使わないのは樹木希林さんの着付けの特徴です。

普段着着物でこのようなゆったりとした着付けは、とても素敵だと思いますが、訪問着や留袖の場合でもゆったりとした着付けが素敵だと感じさせるところが、樹木希林さんの存在感がなせる業だと思います。

映画「日日是好」(にちにちこれこうじつ)での茶道の先生を演じた樹木希林さんのゆったりと着付けした着物姿は良いお手本になると思います。

終りに

樹木希林さんが亡くなってから、「樹木希林のきもの」が発行されました。

樹木希林さんの着物への愛、拘りを通し、樹木希林さんの生き方が詰まった1冊になっています。

アンティーク好きな方には、着物を活かすヒントが満載で、アンティークに興味のない方にも、着物との付き合い方の参考になるないようとなっています。

是非手に取って読んでみてください。

樹木希林のきもの (別冊太陽 スペシャル) [ 別冊太陽編集部 ]

 

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