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着物クリーニング 値段の相場 呉服店 着物専門店 宅配洋服店の違い

着物のクリーニング 洗い張りの様子

大切な着物を綺麗な状態で長く着るためには、着物のクリーニングなどのメンテナンスが欠かせません。

以前、着物友達と丸洗いの値段について話をしていると、安いお店と高いお店では値段の違いが3倍近くあることが分かりました。

着物のクリーニングは1枚でありませんし、これからも必要なメンテナンスです。

当初は呉服店でのセール期間なども利用して負担が少ないように工夫していましたが、最近のネットでの悉皆屋も対応が良いとの評判もあり、信頼できそうなお店を探してためしています。

今回は、着物クリーニングの値段の相場や、ネットでの信頼できそうなおすすめのお店、悉皆屋についてまとめてみました。

 

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着物クリーニング 丸洗い・京洗いの値段の相場

着物のクリーニングには、丸洗いや京洗いと呼ばれるものがありますが、どちらも揮発性溶剤を用いた揮発洗いでドラム式の専用の洗濯機で洗います。

着物を解かずに仕立て上がりの状態のままで洗うことが出来るので、洗い張りのように反物状にする手間も必要なく、必要な日数や料金を抑えることが出来ます。

納期の期間は30日~40日ほどかかります。

単衣・薄物2,000~5,000
小紋・無地・紬2,000~6,000
訪問着・付下げ3,000~9,000
留袖3,000~10,000
振袖3,000~12,000
羽織・コート・長襦袢2,000~6,000
名古屋帯・袋帯2,000~5,000
浴衣1,000~2,000

子供の着物クリーニングの値段の相場

子供の着物のクリーニングの場合は、単品での取り扱いよりもセット価格での取り扱いの方が低価格の料金でクリーニングしてもらえます。

納期の期間は30日~40日ほどかかります。

着物全般2,000~4,000
羽織・長襦袢・帯・袴2,000~3,000
被布コート1000~2,000
着物・長襦袢(2点セット)4,000~
着物・羽織・帯・袴・襦袢セット (5点セット)8,000~

汗取り料金の相場

汗は揮発性溶剤を用いた丸洗いでは落とすことが出来ません。

汗を綺麗に落とすには、まず水洗いを行いその後に全体を丸洗いします。

単衣・薄物3,000~4,000
小紋・無地・紬3,000~4,000
訪問着・付下げ4,000~5,000
留袖5,000~6,000
振袖6,000~7,000
羽織・コート・長襦袢3,000~4,000
名古屋帯・袋帯3,000~4,000

染み抜き料金の相場

染みや汚れの種類は、水溶性や脂溶性の汚れなど様々な原因が考えられます。

また染みが付いてからの期間や着物の生地によっても、汚れの程度が変わってきます。

自分で判断せずに専門家に見てもらい、見積もりを立ててもらうと安心できます。

1~2か所ほど1000~
3~4か所ほど3000~
範囲が広い場合5000~
全体的な染みの場合8000~

カビ取り料金の相場

着物を 長く自宅で保管したままにしていると、カビのトラブルに合うことがあります。

カビ臭い匂いがしたり、生地の表が白く変色していたり、裏地にカビによる染みに気が付いた場合は、すぐにカビ取りを行うことをおすすめします。

カビはどんどん広がっていく一方なので、気付いた時にすぐに対応しましょう。

納期の期間は2~3ヶ月ほどかかります。

紬・小紋・紋付・付下げ・訪問着・コート(袷・単衣各)7000~
色留袖・黒留袖・振袖8000~
長襦袢・帯7000~
反物4000~

クリーニング後の加工料金の相場

本来は着物を購入したと同時に加工を施しておくことが、費用的にも1番効率的に安く済みます。

丸洗いや汗取りを行った機会に、合わせて撥水加工やパールトーン加工などの加工をおすすめします。

撥水加工3,000~
各社独自の加工6,000~
パールトーン加工10,000~

着物のクリーニングの丸洗い京洗いとは

着物のクリーニングには、丸洗いや京洗いの他にも○○洗い、○○クリーニングなど様々な言い方がありますが、全て着物の状態のままで揮発性溶剤を使用しドラム式洗濯機を使った洗い方、洗う技術のことをいいます。

洗い張りのように着物を解いて反物の状態に戻すことなく、着物の状態のままで丸ごと洗うことをいいます。

丸洗いや京洗いは国家資格を有した、専門的な技術を習得した者だけが行うことが出来る専門職で、着物の丸洗いや京洗いは、洋服のクリーニングのドライクリーニングの技術を応用しており、「着物をクリーニングに出す」という場合は、多くの方が丸洗いや京洗いを想定されます。

丸洗いや京洗いは、皮脂の汚れや化粧品の汚れ、油ものの食べ物汚れなどの油性の汚れを落とします。

お急ぎの場合は、その旨を伝えると別途料金が必要な場合もありますが、きちんと対応してくれます。

着物クリーニングの工程

着物クリーニングの工程は、取り扱う業者によってかなり違うようです。

こちらでは、一般的な工程をご紹介します。

  • 生地の状態をチェックする。
  • 専用のブラシを使い手でブラッシングし、予洗い、下洗いをする。
  • 一点ずつをネットに入れ、着物専用の揮発性の有機溶剤で専用の洗濯機を使ってドライクリーニングを行う。
  • 真空低温乾燥機を使い、ゆっくりと低温で乾燥させる
  • 更に乾燥室で一昼夜は乾燥させ、溶剤の成分や匂いをしっかりと揮発させる

業者によっては予洗い、下洗いを行わずに機械でのみのドライクリーニングを行っている場合もあります。

使っている溶剤の種類、品質も業者によって異なります。

クリーニングの料金の違いについて

先に着物クリーニングの丸洗い、京洗いの料金の相場を紹介しますが、作業工程や作業方法、使っている溶剤などは業者によって様々で、クリーニングの料金は各社独自の設定になっています。

料金の違い

  • 手作業が含まれているか、手作業を省き全て機械作業か
  • 一枚ずつ洗っているか、何枚も一緒に同時に洗うか
  • 自社でクリーニングの機械を持っているか、外注しているか

ついつい費用を抑えようと値段ばかりを気にしてしまいますが、大切な着物をよい状態で保管するためには、安ければ良いというだけでは後々後悔することになるかもしれません。

実際に、「安い料金に惹かれて出してみたら、全体的に薄汚れた印象になって戻ってきた」という失敗談もあります。

大切なお気に入りの着物がそのようなことになってしまったら、後悔してもしきれません。

着物の種類により、普段着の着物にはお安く、大切な着物は多少費用がかかったとしても納得のいく仕上がりのお店を探すなど、お店を使い分けることも大切です。

お店では年に何度かクリーニングフェアなどの催し物が行われます。

枚数の制限がある場合もありますが、そのようなセール期間を賢く利用するとお得です。

店舗とネットの違い

全体的にはやはりネットの方が安い値段設定になっていますが、それなりの価格設定のお店などもあります。

ネットのお店の場合は、自分の都合に合わせて申し込みができるので忙しい方には利用しやすいとことです。

呉服店に行った時に、「いろいろと売り込みをされるのが苦手」という方にもネットのお店の活用は便利のように感じます。

発送の手配などの手間はかかりますが手軽に活用できるので、普段着の着物から試してみるといいと思います。

おすすめの気になるお店

以前、普段着の着物を安くクリーニングしようと思い、ネットで探していた時に気になったお店です。

そめの近江  https://www.some-oumi.com/care/pricelist.html

TEL 0120-777-003

丸洗い料金

小紋2,200
訪問着・付下げ2,800

安い料金設定ですが、衿、袖口、裾など部分的に下洗いを行い、全体を揮発性の溶剤で洗いしています。

確認したところ、お店に着物を持参出来る関東圏内の方に限られるとのことです。

まずは普段着の着物などで、お近くの方は1度利用してみてもいいかもしれません。

 

関東圏以外でも利用可能なお店で気になるお店は、こちらのお店です。

きものtotonoe  https://kimono-totonoe.jp/lp/

TEL  0120-529-315

全ての着物    8,200(超特価6,480)

きものtotonoeは、着物雑誌の「きものサロン」の中で紹介されていた悉皆屋です。

きものサロンの編集長が実際に利用してみた感想が載っていますが、きものtotonoeを利用したときに出した着物の1つに、作家物の紬が含まれていました。

高級な作家物の着物を初めて利用するネットの悉皆屋に出すのは、勇気がいりそうですが、「技術、システムともにかかりつけ医に決定」とあるので、このような意見を聞くと、安心してネットの悉皆屋を利用することが出来そうです。

生洗い(いきあらい)

「丸洗い」は着物の状態で揮発性溶剤で専用の洗濯機を使い洗うことで、それに対し、「生洗い」は着物の状態でブラシを使って1枚1枚洗うことをいいます。

現在では呼び方もいろいろあり、加工している業者や職人さんによって意味合いが違っている場合もあります。

洗濯機で洗うよりも着物に負担の少ない丁寧な洗い方なので、箔や刺繍、特殊な加工などを用いた着物におすすめです。

洗い張り

着物のクリーニング 洗い張りの様子

洗い張りとは、「洗い」と「張り」の2つの工程があります。

洗い張りは1度着物を解き反物の状態にしてからクリーニングや水洗いをし、自分の寸法に仕立て直すことをいいます。

クリーニングだけを行うのと比べると、手間や時間、料金もかかりますが、 着物に水を通すことで着物が生き返るといわれています。

着物クリーニングの中では一番丁寧で、着物に優しい方法になります。

結城紬などでは3度洗い張りを繰り返して、ふっくらとした風合いになるといわれていることもあり、紬好きな方には良く着こんだ後に洗い張りを繰り返して長い間着物を楽しまれている場合があります。

色落ちする着物には揮発性溶剤でのクリーニングがおすすめです。

洗いの工程

  • 反物にした着物を石鹸などの界面活性剤を用いて汚れを落とします。
  • 汚れの他にも繊維の中に詰まっている埃や不純物も落とすことになり、生地の状態が良くなります。

張りの工程

  • 洗濯後の反物の仕上げ加工になります。
  • 蒸気を当てて皺を伸ばし生地を整えます。

洗い張りのおすすめのお店

口コミなどを参考に実際に洗い張りを何度かお願いしました。

メールでの迅速丁寧な対応と仕上がりの良さから、安心してお任せすることが出来ます。

和裁工房まゆ  https://shitate.com/

〒630-8115
奈良県奈良市大宮町6-9-1新大宮ビル4F

TEL 0742-35-2489
FAX 0742-35-6550

洗い張り(袷)8,800
解き洗い張り仕立込(袷)19,800(期間限定)

汗抜き

汗の成分は水溶性です。

揮発性の有機溶剤での洗いでは汗の水溶性成分は落とせず、十分に取れないため黄変の原因となります。

汗をかいた部分は汗抜き専用の溶剤で水洗いを行い、その後に全体を揮発性溶剤で洗います。

着物では帯枕や帯周り、脇、衿、袖口、掌が当たる上前部分にも汗が染み込んでいる場合があります。

長襦袢では、同じく帯枕や帯周り、脇、袖口、後ろ身頃の膝の裏側が当たる部分に汗が染み込んでいる場合があります。

脇の汗は後方ではなく前方へ移動する性質があるので、左右の前身頃の脇部分は要注意箇所です。

汗の染み込のサインとして、一晩吊るして湿気を取り除いた状態で皺が残っているかどうかを確認する方法があります。

一晩経っても消えない皺がある場合は、汗が染み込んでいるサインなので、クリーニングと同時に汗抜きをすることをおすすめします。

汗が残っていることで、着物の表地や胴裏が黄変する原因になります。

汗抜き単体では引き受けてもらえない場合もあるようですが、そのような場合は、汗抜きのみ行ってくれお店を探しましょう。

染み抜き

着物をクリーニングに出す時は、着物に染みが付いていないかを確認し、染みがあった場合は染み抜きを追加します。

どのような染みでも、時間の経過と共に汚れが落ちにくくなり、小さかった染みが広がる可能性もあります。

染み抜きの料金の相場は汚れが付いてから日が浅く1㎝以内の小さなものであれば、1,000円ほどで出来ます。

 

長い間、箪笥の中に入ったままの着物を久しぶりに出してみたら、黄色く黄変親しみを見つけることがあります。

着物は通常の場合、解かずに丸洗いのクリーニングで生地が縮まないように揮発性溶剤を使って洗いますが、この揮発性溶剤で落ちない汚れや染みがあります。

汗や血液などの体液、 食事の時の汚れ、泥汚れ、カビなどの汚れは、クリーニングでは綺麗になりません。

クリーニングでは落としきれないこれらの汚れが、時間を経て変色して黄変をおこす原因になります。

このような黄変は、長い間、染みを放置しておいたため侵襲が進んでいる染みになります。

この場合は、残念ですが、クリーニングやしみ抜きでは汚れが落ちません。

古い染みをそのままにしておくと、その部分の生地が弱ってしまい、直し加工に生地が耐えられない状態になってしまいます。

生地が加工に耐えられなくなるまで放置せず、気が付いたら少しでも早く専門家に相談することをおすすめします。

また、自分で何か処置をしようと思わず、染みができた部分を確認し何もせずに専門家に任せることが大切です。

 

染み抜きに出す時には、染みの付いている部分に仕付け糸で印をつけておくと、染みの取り忘れの予防になりおすすめです。

このひと手間で、職人の方にも染みの部分をきちんと分かってもらえます。

クリーニングやしみ抜きが終わり、着物が手元に届いたらすぐに着物を広げて汚れが綺麗になっているかを確認することをおすすめします。

私が以前体験したことですが・・・

「nuiとりどり」の案内人のアバター

この袖の部分の汚れが落ちていないんですけど・・・

それくらい気になりませんよ。

取れない汚れもありますよ。

その担当店員は、見積もりを出してもらう時には「どんな汚れでも綺麗になりますよ」といっていたのに、対応をしようともしない様子にがっかりしてしまいました。

私はその時に遠慮して諦めてしまいましたが、汚れが落ちていなかったら、その旨を伝えて対応してもらうことをおすすめします。

今の私だったら、他の店員や店長に直接伝えると思います。

クリーニング後の着物の加工

着る頻度の高い着物や羽織、コートに撥水加工やパールトーン加工をしておくと、雨の中を歩いても着物が濡れることがなく汚れにくくなります。

汚れが付きにくくなるので、しみ抜きの頻度が少なくなる可能性があります。

有機溶剤の加工は着物の生地を傷めるといわれることもありますが、最近では質の良い加工溶剤が使われるようになっています。

どのような場に着用することが多いかや地域にもよりますが、加工がかかっていることが安心材料の1つになります。

私は、大体の着物に加工後の無料メンテナンスが付いているパールトーン加工をかけています。

パールトーン加工をかけていることで、雨が心配な日も気にすることなく安心して着物をきることができます。

反物の状態で10,000円と少々かかりますが、無料メンテナンスが付いていることもありお勧めの加工です。

着物クリーニングのまとめ

大切な着物を長く美しく着るためにはメンテナンスが欠かせません。

いざ着物のクリーニングに出そうと思った時、馴染みの呉服店でクリーニングをお願いすると安心できますが、 馴染みの呉服店がない場合は困ることが多いと思います。

最近ではネットでのお店、悉皆屋の技術や対応などのサービスもよく、対応に関しては呉服店よりも評判が良い場合があります。

着物の汚れ具合や汗の染み込み具合など、どのようなクリーニングを行えばいいのか分からない場合は、着用した時期や汚れの原因が分かっていればその内容を伝え、丁寧に誠意をもって対応してくれるお店にお願いしましょう。
初めてネットを活用するときは、何件かに問い合わせて比較、確認するとお店の雰囲気も分かると思います。

後から後悔しないためにも、着物の用途に応じてクリーニングを上手に使いこなせるといいですね。

着物クリーニングのお店選び 3タイプ「呉服店」「着物専門店」「宅配洋服店」を比較

少し前までは、着物のクリーニングといえば着物を購入したお店に相談するか、悉皆屋に直接持ち込むかの方法がほとんどだったと思います。

最近では、ネットでの着物専門のクリーニング店が何店舗もありますが、洋服のクリーニング店でも着物のクリーニングを行っていることに少し驚いていました。

今回は、着物専門店(悉皆屋)の意見を参考に、3つのタイプの違う着物クリーニングを比較してみました。

呉服店、対面での着物クリーニング

メリット

着物のクリーニングやお手入れといえば、まず、着物を購入した呉服店へ相談するのが一般的な流れだと思います。

何度かお付き合いがあることから、すぐに言いやすい状況があり、ついつい後回しにするということもなくなると思います。

また、日数的に急な依頼などの場合でも、無理な要望を聞き入れてくれる可能性が高いです。

自宅まで着物を取りに来てくれたり、仕上がり後には持ってきてくれたりのサービスもあるので忙しい方にも便利な存在だとおもいます。

いざという時の呉服屋が身近にあるということは、予期せぬ急な場合の安心材料になります。

安心感を重視したい場合は、第1選択におすすめします。

デメリット

呉服店は着物を取り扱っているので、着物のメンテナンスについての相談にも応じてくれます。

しかし、着物の専門家であっても、着物の染み抜きや汗抜き、用途に応じた丸洗いについては専門家ではありません。

大概の呉服店では、引き受けた着物のクリーニングはそのお店が取引している下請けの業者に依頼していることになります。

どのような下請け業者なのかも分かりませんし、呉服店から下請け業者に依頼をするということは仲介料が発生することにもなり、当然料金が高くなります。

また、間に人を挟むということは自分の意見が正確に伝わらないことも多く、クリーニングの仕上がりに満足いかない結果となり、再度クリーニングを追加するなどの2度手間になることにもつながります。

以前、着物の帯枕があたる部分についた染め移りを取ってほしいと依頼したことがあります。

「京都に出すから大丈夫ですよ」といわれ、安心していたのですが余り綺麗にならず、なおかつかなり費用を請求されて驚きましたが、その後、別のお付き合いが始まった呉服店でお願いし綺麗になりました。

このような経験からも、呉服店がどのような着物クリーニング専門店(悉皆屋)と取引をしているかは重要になってきます。

しかし、利用している呉服店がどのような着物クリーニング専門店(悉皆屋)と取引をしているかまでは、分からないことがほとんどだと思うので、何度か試してみなくてはなりません。

ネット着物専門店(悉皆屋)での着物クリーニング

メリット

呉服店との付き合いが少なく、近くにある呉服店を探すよりもネットで探した方が気軽だと感じる方には利用しやすいのが、ネットでの着物専門(悉皆屋)の着物クリーニングだと思います。

時間がなく忙しい方にも、自分のタイミングで取引できるのが良いですね。

「ネットのお店に大切な着物をクリーニングに出すなんて怖い」と感じると思いますが、ネットのお店の中には実店舗があるお店もありますし、個人的には呉服店よりも対応が迅速で丁寧な印象があります。

ネット(メール)での対応になりますが、直接要望を伝えることが出来き、対面では聞きにくいことなども遠慮せずに聞くことが出来る点や仲介料がかからないことはネットならではの良さだと思います。

着物専門店なので、着物の生地の状態を見極めて綺麗に、また色の補正が必要な場合も行ってもらえるところがよいです。

トラブルの保障が付いている点もネットの着物専門店の強みだと思います。

デメリット

やはり、着物専門店であってもネットのお店に大切な着物をクリーニングに出すのにためらいが出る場合もあると思います。

私も着物のクリーニングに関しては、まだためらいの気持ちが残っているので未経験です。

でも、きものサロン編集長のおすすめのように、ネットでのクリーニングの実際を紹介されていたのをみて以前よりも抵抗感が無くなったように思います。

送料について確認することもお忘れなく。

宅配洋服クリーニング

メリット

着物に関して相談や調べることが出来ない場合は、一番身近な存在かもしれません。

漂白作業の技術に関しては、洋服のクリーニング店の方が技術が高いとも言われています。

中には着物丸洗い専門店よりも落とすのに高い技術が必要な茶色じみや黄ばみを落とせる洋服クリーニング店もあるようです。

 

私自身は、洋服クリーニングを利用しようとは思いませんが、洋服クリーニング店の中に着物専門部門もあるクリーニング店もあるようです。

それでも、着物を洋服クリーニング店に出すことは無いと思いますが、料金によっては洗える着物なら、試してみてもいいかな?という感じです。

デメリット

洋服のクリーニング店は、洋服のクリーニングが専門です。

お店手使っている有機溶剤や洗濯機も着物専用のものではありません。

着物と洋服ではクリーニングの方法が違うのですが、着物クリーニングについてはあまり詳しくないお店が多いです。

着物の生地の状態を見極めずに洋服のクリーニングと同じ方法で扱ってしまい、生地自体にダメージを与えたりする事故も起こっているようです。

洋服クリーニング店の中に着物専門部門がある場合は別として、洋服クリーニング店に着物クリーニング店を依頼するのは、慎重に考えた方がいいと思います。

「呉服店」「着物専門店」「宅配洋服店」違いのまとめ

呉服店、対面での着物クリーニング

  • 安心、急な依頼にも対応してくれる。
  • 下請け業者の仲介のため意見が通りにくいこともあり、料金もかかる。

ネット着物専門店(悉皆屋)での着物クリーニング

  • 自分のタイミングで依頼でき、直接要望を伝えることが出来る。
  • ネット利用の抵抗感がある。

宅配洋服クリーニング

  • 漂白作業の技術が高いといわれている。
  • 着物のトラブルが起こりやすい。

料金や品質、安心のバランス、使いやすさなど自分の希望にあったお店を選んで、賢く利用しましょう。

 

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