着物のお手入れ方法 これだけはやっておきたい自分で行う基本ケア

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着用後に自分で行うお手入れに使う道具 着物ブラシ、衿ブラシ、リグノイン、タオル、ガーゼなど

着物を着た後のお手入れは、次に着物を着るときの準備にもなります。

また、着用毎の日々のお手入れはなるべく手間がかからず、簡単に行えることが理想的です。

「きものを着た後の片づけをどうすればいいのかわからない」「毎回のお手入れの方法がわからない」という方もいらっしゃると思います。

今回は、大切なきものを美しく保ち、長持ちさせるための日々のお手入れ方法をまとめてみました。

基本的な自分で行える着物のお手入れなので、簡単にできます。

 

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着物や帯のお手入れ方法

外出先から帰ってきて着物を脱いだら、まず、着物や帯、ながじゅばんや、小物類など着付けに使用した物に風邪を通すことが基本中の基本になります。

体温や湿気を含んだままの状態ですぐに箪笥に保管してしまうと、カビや黄変などの原因になってしまいます。

着物や帯を干す方法

脱いだ着物や帯を着物ハンガーにかけて干します。

着物を脱いだら、まず着物ハンガーにかけて、体温の熱や浸み込んでいる湿気を取り除きます。

袖を通す裄の部分の長さが伸びるタイプの着物ハンガーが袖口資格に掛けシワが付きにくいのでおすすめです。

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≪ポイント1≫

長さが伸びるタイプの着物ハンガーでも袖が十分にかからない場合は、しわが付かないようにビニールの透明袋を使って長さを延長させると、袖口部分のシワ防止に役立ちます。

綺麗に着物を干すための着物ハンガーの活用方法

直射日光を避け風が通りやすい場所に着物を干すと、早く湿気や熱がなくなります。

窓を開けられない場合は、扇風機を使い空気を循環させとよいです。

直射日光が着物に長時間当当たっていると、褪色や色あせ、変色などが起こってしまう場合があります。

家の中に差し込む日光にも気をつけ、必ず日影になる場所で干しましょう

室内の湿気が高い場合は、除湿器を利用したり、エアコンを使用すると着物の湿気がなくなりやすくなります。

 

着物をかけて干す時間は2時間から半日、沢山汗をかいた場合でも長くても一晩以上干しっぱなしにしておくことは避けましょう。

長い間着物を吊るした状態のままにしておくと、着物の表地と裏地がずれて、裾が袋状になってしまうことがあります。

裾の袋予防として、裾が10㎝ほど床につく高さを目安にきものを吊るす高さを低くする方法もあります。

すぐに着物をたたむ時間がない場合に便利な方法です。

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帯は、軽く手でしわを取ってから干しましょう。

着物や帯についた埃をとる方法

着物や帯を脱いだら、毎回行いたいのがほこり取りです。

目には見えませんが、特にきものの裾にはけっこう埃が付着しています。

特に、乾燥している冬場はほこりが付着しやすく、折り目に入り込んだほこりをそのままにしておくと、きものを傷めてしまうことになります。

 

別珍の小布団でほこりを取る方法≫

別珍とは布製のビロードをいいます。

15㎝角に切った別珍の布を2枚縫い合わせて、その中に綿を詰めて小布団を作ります。

この小布団を使い、襟元や袖口、裾などを優しくなでればほこりや汚れを取り除くことが出来ます。

この別珍の小布団を使った方法は、日本刺繍の仕上げのほこりを取り除くときにも活用しています。

 

着物ブラシを使ってほこりを取る方法≫

ほこりの付きやすい、裾と裾の裏、上前の部分は丁寧に行うと良いです。

きもののお手入れには、毛足のやわらかい和装用やカシミヤ専用のブラシを使うと安心です。

私は着物と洋服の両方に使える万能タイプのブラシを使っていますが、そのブラシを購入したときに、ほこりを綺麗に取り除くブラシのかけ方を教えていただきました。

着物ブラシの正しい使い方のポイント

手首のスナップを十分にきかせて「シュッシュッ」という歯切れのよい音がなるくらいに勢いをつけてブラシを掛けます。

歯切れの良い音が、ほこりが綺麗に取り除けている目安になると教えていただきました。

優しくブラシを当てるだけでは、ほこりが残ったままの状態だということで、しっかりとした音がなるように着物ブラシをかけています。

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ブラシかけは着物を干して湿気や熱がなくなった後、たたむ前に行っています。

着物や帯に汚れがないかチェックする

着物を着た後の日々のお手入れ時に、着物の汚れが付いていないかチェックする習慣が大切です。

着物の汚れや染みを早く見つけて、適切なお手入れをすることがたいせつです。

着物の汚れが付きやすい場所

  • 衿元・・・ファンデーションや汗が付きやすい
  • 袖口・・・皮脂の汚れが付きやすい
  • 胸・・・食事の時の汚れが付きやすい
  • 背中・・・帯枕のあたる部分に汗が染み込みやすい
  • 脇・・・特に前身頃側に汗が染み込みやすい
  • 帯周り・・・汗が染み込みやすい
  • 膝の裏・・・正座をした後などに汗が染み込みやすい
  • 裾・・・ほこりや泥跳ねなどの汚れが付きやすい

自分で着物や帯の汚れを取る方法・応急処置

着物や帯の汚れは、初心者やそうでなくても素人には、かえって染みが広がってしまうことがあるので、手を加えないほうが良いです。

以前、普段着の着物の袖口の汚れが気になり、ベンジンを使って自分でお手入れしたことがあります。

その時は、上手くでき綺麗になりましたが、訪問着やそれ以上の格の着物を自分でお手入れする勇気はありません。

染みや汚れを見つけたらその部分に糸印をつけ、汚れの原因が分かっている場合はより具体的な説明をすると、専門家が適切に対応してくれます。

長襦袢のお手入れ方法

長襦袢は着物よりも肌に近いこともあり、汗が染み込みやすいことが心配になります。

絹の長襦袢は自分で洗うことが出来ないので悉皆屋や着物専門のクリーニング店に頼むことが必要ですが、頻繁にプロにお手入れをお任せするのも大変です。

肌に近い長襦袢を気持ちよく着るためにも、毎回のこまめなお手入れが肝心になります。

長襦袢ではほこり取りのお手入れに加え、汗取りや部分汚れの取り方などを身につけておいた方がよさそうです。

長襦袢を干してほこりを取り除く方法

着物と同じように、長襦袢を脱いだらまず着物ハンガーにかけて、体温の熱や浸み込んでいる湿気を取り除きます。

日陰で風通しの良い場所に干してます。

着物の熱や湿気がなくなったら、着物や帯を同じようにきものブラシを使って裾や裾裏などを中心にほこりを取り除きます。

長襦袢の汗取り方法

長襦袢に汗が染みるほどたっぷりと汗をかいた場合は、自分で汗抜きを行うといいです。

  • 着物ハンガーに掛けた状態で霧吹きで軽く水をかけます。
  • 汗が浮き上がった水分を、乾いた布に染み込ませ汗を移します。
  • ドライヤーの冷風を当てると、早く乾かすことが出来ます。
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≪ポイント≫

スプレーで水をかけるときは、40~50㎝の距離をとって、軽く吹きかける程度にします。

水をかけすぎると、生地が縮む場合があるので、注意が必要です。

ベンジンを使った汚れ落とし

汚れが付きやすい衿元と袖口はベンジンを使ってお手入れすると驚くほど綺麗になります。

軽い油性の汚れをベンジンで落とす方法なら、コツを覚えれば初心者でも家庭でお手入れすることが出来ます。

私も、初めてベンジンを使う時は勇気がいりましたが、意外と簡単に綺麗にすることが出来ます。

タオルを引いた上に長襦袢を広げ長襦袢の生地の上に当て布を当てた状態で、ブラシにたっぷりとベンジンを含ませ、叩いたりこすったりします。

ベンジンは揮発性なので匂いが残る心配もありません。

火気の近くを避け、換気をしながら行うと良いです。

 

≪お手入れに必要なもの≫

着用後に自分で行うお手入れに使う道具 着物ブラシ、衿ブラシ、リグノイン、タオル、ガーゼなど

ベンジン・・・ベンジンでも大丈夫ですが、私はより揮発性が高いリグノインを使っています。画材屋などで購入できます。

  • 染み抜き用ブラシ・・・馬の毛を使った黒色の毛のブラシがおすすめです。毛の質が軟らかいので生地への負担が少ないです。
  • 動物毛の歯ブラシ・・・染み抜き用のブラシがない場合は動物の毛を使った歯ブラシでも代用できます。
  • タオルと晒し・・・生地に汗を移しとる役割があります。
  • ベンジンを注ぐ容器・・・陶磁器やガラスなどベンジンに解けない容器を使います。

リグロイン 500mL 【 版画 洗浄 拭き取り ニス 】

リグロインがない場合はベンジンでも大丈夫ですが、リグロインの方が揮発性が高く輪ジミができにくいので、リグロインがおすすめです。

私は、こちらのタイプのリグロインを使っています。

輪ジミのリスクを少しでもなくすために、着物の染み抜きには「リグロイン」がおすすめです。

(第一石油類)奥田薬品 リグロイン 500mL※取り寄せ商品(注文確定後6-20日頂きます) 返品不可

こちらは、先にご紹介した商品よりもお手頃価格のリグロインです。

レビューによると、これといった違いはないようなので、着物のお手入を頻繁にされる方は、まとめ買いにおすすめです。

 

通販サイト以外では、画材屋などで購入することができます。

お店に置かれていない場合もあるので、事前に電話で確認をして取り寄せてもらった方が確実に購入することが出来ます。

≪手順≫

ベンジンを使った長襦袢の皮脂汚れを落とす方法

  • 長襦袢の下にタオルを敷き、上にガーゼを当てます。
  • ブラシにたっぷりとベンジンを含ませます。
  • 当て布の上から叩いたりこすったりして汚れを浮き上がらせ、上下の布に汚れを移しとります。
  • 広範囲にベンジンを馴染ませるようにして、輪染みを防ぎます。

着物の小物のお手入れ方法

帯締め、帯揚げ、腰紐のお手入れ方法

帯締め、帯揚げ、腰紐などは手で軽くシワを伸ばしながら室内に干します。半日ほど風を通して体温や湿気が残っているうちは片付けないことが基本です。

半襟のお手入れ方法

首に直接触れる半襟は、汚れが付きやすい部分です。

目立たない汚れの場合は、長襦袢に付けた状態でガーゼや晒しにたっぷりとベンジンを含ませて叩くように汚れを取り除きます。

 

うっすらと汚れが気になりだしたら、長襦袢からはずして洗います。

正絹の半襟の洗い方

  • お洒落着用洗剤を溶かした水に、一晩浸しておきます。
  • 普通のせっけんを使い、ブラシを布目に添って動かし汚れを取り除きます。
  • よく水洗いし、手で軽く絞って陰干しにします。
  • 生乾き状態で布目に添って横幅方向にアイロンを動かし、アイロンをかけて仕上げます。
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一度、洗剤入りの水に浸けたまま忘れてしまったことがありますが、褐色に変色してしまい使えなくなったことがあります。

忘れないように気をつけてくださいね。

足袋のお手入れ方法

着用後に自分で行うお手入れ 足袋の干し方

足袋は脱いだらすぐに石鹸水に浸けておくことが大切です。

石鹸水に浸けておくことで、ブラシを使ってこすり洗いをしたときに汚れが落ちやすくなります。

後は、洗濯機に入れて洗います。

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私は足袋の底が汚れないように、出かける前の準備中から玄関で草履をはくまで足袋カバーを利用しています。

帰宅後も同じように玄関先で足袋カバーをはいて、家の中に入るようにしています。

 

足袋の干し方

  • つま先とかかとをもって、足袋の底を縦方向に引っ張ります。
  • 甲部分の縫い目を縦方向に引っ張り、縫い目の縮を伸ばします。
  • 食べ全体を上下左右に引っ張り、布目に添って生地を整えます。
  • 足袋を履いた時にこはぜで隠れる部分を洗濯バサミに挟んで干します。

足袋は綿素材なので、脱水したままの状態で干すと元の大きさよりも縮んでしまいます。

底や布目を伸ばすころでアイロンいらずの仕上がりになることもあります。

草履のお手入れ方法

外で履いた草履台の裏は湿気がたまっているので、草履の台は底に空気が通るように立てかけて陰干します。

汚れや湿気をそのままにしておくとカビの原因になります。

 

草履の台のお手入れ方法は、素材によって異なります。

エナメル(皮革)

  • 台に付いたほこりを布で優しく拭き取り、専用クリーナーを少量含ませた柔らかい布で拭いた後乾拭くと、綺麗な艶が蘇ります。
  • 専用クリーナーであっても、時間が経つと若変色する場合があるので、使用する場合には注意が必要です。
  • 必要以上のクリームが残らないように、よく拭き取っておくと安心です。

合成皮革

  • かたく絞った布で拭き、その後乾いた布で水気をよく取ります。

布製

  • やわらかいブラシでほこりや汚れを取り除きます。

爬虫類系の特殊な生地

  • やわらかいブラシでほこりや汚れを取り除きます。

 

草履の鼻緒のお手入れ

鼻緒の形が崩れないように鼻緒キーパーなどを挟んで箱に入れて保管します。

湿気予防に除湿剤を入れておいてもよいですね。

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草履を入れておく箱の前後左右に穴を数か所開けておくと、空気が流れるので、湿気がこもらず草履にやさしいです。

樟脳などの防虫剤はゴム製品と一緒に保管しておくと、化学反応が起こり変色や変質が起こる恐れあるので、注意してくださいね。

終りに

着用毎の着物のお手入れを習慣にすると、次回着物を着るときに気持ちよく着ることが出来ます。

ベンジンを使ってのお手入れは少しハードルが高いかもしれませんが、長襦袢や普段着着物からチャレンジしてみると良いと思います。

こまめなお手入れで着物を長く着られるとよいですね。

 

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