着物クリーニングの頻度や時期 効率よく着物を綺麗に保つ方法 

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着物の洗い張りの様子

着物を何回着たらクリーニング、丸洗いに出せばいいのか悩むこともあると思います。

個人の体質や使い方など、個人差があると思いますが大体の目安が分かっていると安心できますね。

そこで、着物の種類別や汚れに種類別での頻度や時期についての、着物愛好家や専門店の意見や私自身の経験、意見をまとめてきました。

着物の丸洗いは着物の生地が傷むという意見もあります。

着物に優しく綺麗を保てるように、着物クリーニングを賢く活用しましょう。

着物クリーニングの頻度(丸洗い) 着物の着用頻度や種類別

着物の種類別での着物クリーニングの頻度や時期について

①おしゃれ着などの着物でのお出かけに、大体週末に着物を1か月に3~5回くらいの頻度で着る場合

②年に1度や数年に1度など、たまにしか着ない場合

を基準に、着物のクリーニング、丸洗いを出す頻度の目安を着物愛好家や専門店の意見をまとめてきました。

*あくまでも目安になります。

*専門家や着物愛好家、私個人の意見などになります。

週末に着物を1か月に3~5回(目安)くらいの頻度

やわらか物の着物の場合

着物愛好家の意見

  • シーズン中に着て終わったらまとめて出します。
  • 毎回同じものを着るわけではないと思うので、シーズンが終わったらで十分ではないでしょうか。
  • シーズン中よく着たらシーズンオフに丸洗いに出していますが、あまり着ないのは 部分洗いだけにしています。
  • 何年も着ないなら汗抜きと丸洗いします。
  • 毎週着る程度の頻度であれば薄汚れてきますので、1年から2年に一度、丸洗いに出します。
  • シーズンが変わったときに汗抜きと同時にクリーニングにだします。
  • 何回着たら出すという決まりごとはなく、季節の変わり目になったら着ないものを出すようにしいています。
  • 小紋はシーズンが終われば出します。
  • 私はその都度クリーニングに出します。
  • 着物はその後、着る予定がない場合は、1回の着用であっても出します。
  • 好きな着物は5回以上は着ますので、季節の終わりに出します。
  • 正絹のものは、めったに洗いません
  • 10年に1回くらいは多分丸洗いに出してると思います
  • 汗取りを何回かしたら丸洗いするという感じです。
  • 傷むのでドライは滅多にしません。
  • 丸洗いへはあまり出しませんが、汗抜きをまめに出しております。
  • 丸洗いという事であれば、あまりしません。
  • 何回か(3回位)着たら、 シーズン終わりに丸洗いに出します。

呉服屋、専門店の意見

  • 正絹の着物は、お召しになったらその都度すぐにクリーニングに出されたほうが良いです。
  • 2,3回に1度の割合でクリーニングに出されるのがよろしいかと思います。
  • 丸洗いは極力しないで汗抜きと部分洗いと染み抜きを行い、丸洗いは2年に1度を目安にすることをおすすめします。

 

3から5回の着用を目安にまとめてみましたが、着用毎にという意見から10年に1回ほどで丸洗いにはめったに出さないと、かなり個人差があることが分かります。

何回着たら丸洗いに出すというよりは、着物を着た時に汗をかいたかや汚れ具合によりクリーニングの種類や頻度を選んだ方がいいと思います。

着た後に着物についた埃などを取りながら、汗や汚れが付いていないかを確認する習慣が大切です。

その上で、しばらく着ないのであればすぐに丸洗いに出したり、まだ何回か着る予定がある場合はシーズンの終わりに丸洗いに出すというパターンが多いようです。

着物でのお出かけが1か月に3回から5回であったとしても、毎回、同じものは着ないですし、そう考えると同じ着物は年に数回程度しか着ないことになります。

私の場合は、衿や袖口の汚れが気になり出したころを目安に、丸洗いに出す程度にしています。

また、外出時にはコートや羽織を羽織るようにして着物が汚れないように気をつけています。

呉服屋や専門店の意見の中には、「2,3回に1度の割合でクリーニングに出すのが良い」との意見もあり「プロのクリーニングは、生地が傷む場合はそれ以上のクリーニングはしませんから、安心して下さい」ともありますが、丸洗いのクリーニングは揮発性溶剤を使っていることは間違いないので、揮発性溶剤の品質が改良されているといっても、絹にとってはプラスではないと思っています。

紬などの織物の着物の場合

着物の洗い張りの様子

着物愛好家の意見

  • 次のシーズンまで出さない事もあります。
  • 汚れをチェックして、特にないなら1~2回着たら汗抜きに出してかなり着たら解き洗いをして仕立て直ししています。
  • あまり意味ないと思ってるのでクリーニングは基本的に出しません。
  • クリーニングに 一度も出したことが有りませ ん。
  • 傷むのでドライは滅多にしません。
  • 染み抜きや汗抜きへマメに出しております。
  • ほぼ毎日着物ですが、同じ着物はワンシーズンで多くても3〜4回しかきないので、部分洗いと、汗抜きで終了することも多いです。
  • シミ抜きしたり部分洗いしながら着て、数年に一度で洗い張りします。
  • 紬は、5年10年に1度洗い張りをします。
  • 10〜15年着ると、裾も切れるから洗い張りして仕立て直しです。

専門家、呉服店の意見

  • 汗や染み汚れがないかを確認し、汚れがあるが場合がすぐに染み抜きに、汗抜きはシーズンの終わりに行うといいでしょう。
  • 丸洗いは行わず、仕立にずれが出てきた生地を目安に洗い張りをおすすめします。

 

全体的に紬の場合は、やわらか物の着物よりも丸洗いへ出す頻度はかなり少ないようです。

着物愛好家や専門家、呉服店の共通の意見として、洗い張りを行うことがあります。

紬の場合は特に何度も水に通しことで、生地がふっくらと着心地が良くなるといわれています。

以前、展示会でも紬が好きな店員の方に「紬は、丸洗いはしないほうが良いですよ。紬はやわらか物に比べると汚れが付きにくいので汗抜きと部分的な汚れに気をつけていれば大丈夫ですよ」と教えていただいたことがあります。

また、着物のガード加工について悩んでいた時に「紬だったらよく着こんだ後に洗い張りをするのが着物にも一番いいから、加工は気にしなくてもいいんじゃないの」とアドバイスしていただいたことがあります。

このような事もあり、紬の場合は汗抜きや部分汚れなどの染み抜きに注意し、丸洗いを出来るだけしないように、着こんだ頃に洗い張りを行うことにしています。

年に1度や数年に1度の頻度の場合

年に1度や数年に1度のたまにしか着ない着物といえば、冠婚葬祭での豪華な訪問着や留袖、喪服などがあります。

それ以外の日常に着やすい小紋などの着物でも、年に1度しか着なかったという場合もあると思います。

着物愛好家の意見

  • 礼装は着て終わったらすぐに水洗いができる呉服屋に出します
  • 礼装用の着物は一度着たら次は何年後になるので、必ずお手入れに出します。
  • 訪問着などのよそ行きは一回着たら出します。
  • 礼装の着物(留袖・喪服・振袖など)は1回の着用で出しています。

数年に1度の着用が多い冠婚葬祭の着物は、その都度丸洗いをされる場合が多いようです。

でも1度着ただけで丸洗いするのは、着物の生地のことを考えるとどうしてもためらってしまいます。

私が以前黒留を着た時は、当時、母の意見も聞き、汗抜きだけお願いしました。

着物愛好家の先輩には、「頻繁に丸洗いに出す人がいるけど、着物の光沢が無くなってくるからよくないのよ」と教えてくれた方もいます。

丸洗いのクリーニングに気を遣うよりも、年に2度の「虫干し」などで着物に風邪を通して、着物を箪笥の中に入れたままの状態にしないように心がけた方がよさそうです。

長襦袢の場合

着物愛好家の意見

  • 長襦袢を綺麗に保てば、汗や臭いは着物まで浸透しないです。
  • 1番気を遣うのが、正絹の襦袢です。
  • 1番汗をたくさん吸っているが長襦袢で、正絹の長襦袢は自分では洗えないのでクリーニングに任せます。
  • 長襦袢も頻繁にクリーニングを出すと費用が掛かるので、肌襦袢がかなり重要になります。

呉服屋の意見

  • 正絹の着物はやはりお召しになったらその都度すぐにクリーニングに出されたほうが良いですね。長襦袢も同じです。

 

一番目につく着物にの汚れには敏感ですが、意外と着物よりも汗や皮脂の汚れが付きやすいのが長襦袢です。

肌襦袢、長襦袢、着物にと汗が移るので肌襦袢の素材にも気を配ることが、着物を綺麗に保つ方法になります。

着物に汗や臭いがひびかないためにも、肌着や長襦袢を綺麗に保つことに気を配ることを意識した方がいいようですね。

着物クリーニングの頻度 汚れの種類別

汗汚れの汗抜き

着物愛好家の意見

  • 汗をかいたものは、なるべく早く汗抜きと丸洗いをお願いしています。
  • 汗をかいたら、その年に汗取りに出す。
  • シーズンオフに自分でお手入れ出来ないのなら必ず洗いに出しています。
  • 汗だけがひどければ汗抜きに出します。

汗の浸透は、目に見える汗でなくても、蒸気の状態でこもっています。

このこもった蒸気状の汗により、着物の胴裏が黄変します。

汗もかかずに綺麗だと思っても、長い間着物を着ないで久しぶりに出したときに思わぬ染みを発見することは、よくある話です。

なので、何回着たからのような、着用回数だけでは決められるものではないということが正しいとと思います。

汗染みはその時には分かりませんが、長く放置した後から出ることもあるので、そのまま長くしまっておくのは危険です。

最近では、夏でなく冬の季節でも室内の暖房がよく効いているので、思った以上に汗をかきます。

私は、2月の冬の寒い日に思った以上の汗をかき、帯枕の部分の帯にまで汗が染み込んだ経験があります。

すぐに汗抜きに出しましたが、担当の方から「処理が結構大変でした」と言われました。

 

汗の染み込みは、着物の黄変の原因になるので気をつけないといけないのですが、目に見えない分厄介な存在です。

また、気をつけていても汗を止めることは難しいので、やはり厄介な存在です。

私が今まで経験した着物のトラブルで最も多いのが、「汗」に関することなので、夏に限らず1年を通して汗対策には気を配っています。

季節の終わりには丸洗いは省いたとしても、汗抜きはしっかりと行うことをおすすめします。

染み汚れの染み抜き

着物愛好家の意見

  • シミや汚れがついたものはすぐに染み抜きにだします。
  • 大きなシミが見つかったら見つかった時点でシミ抜きです。
  • 何かこぼした時や染みを見つけたらすぐにシミ抜きにだします。

 

染みを付けてしまった場合や染みを見つけた場合は、早い段階でし染み抜きに出すのがおすすめです。

食べこぼしたときなど、ついつい自分で落としたくなり触ってしまいますが、乾いたハンカチなどで軽くふき取る程度で、あとは余計なことは一切せずに何も手を加えない状態ですぐに出します。

濡れたハンカチを使うと汚れが大きく広がることがあるので、乾いたハンカチを使うことが重要です。

また、染み抜きは丸洗いの後では落ちにくくなるといわれているので、丸洗いを行う時は染み抜きも同時にすることをおすすめします。

着物クリーニングに出す時のポイント

  • 丸洗いは有機溶剤なので質の良い有機溶剤であっても、洗う回数が多いほど着物の生地に負担がかかり生地が傷むので、出来れば汚れた部分だけを洗う部分洗いを行うようにすることも大切です。
  • 目には見えなくても生地への負担があることを、覚えておくのが良いです。
  • 着物のクリーニングで大切なことは汚れの種類と範囲なので、どのクリーニング方法を選ぶかを判断することが重要になります。

まとめ

全体の意見はこのようになります。

  • やわらか物はシーズンの終わりにまとめて丸洗いをする。
  • 染み抜きは気が付いたらすぐに対応する。
  • 汗は黄変の原因になるので、汗抜きをシーズンの終わりに出す。
  • 紬は良く着こんだ後に洗い張りをしてもらう。
  • 長襦袢の汗抜きが大切。
  • 冠婚葬祭などの数年に1度しか着ない着物は、汗抜きと丸洗い(必要に応じ)を行う。

クリーニングによる着物の生地への負担も考慮し、綺麗な状態で着物を着ることが出来るように、個人の環境に合わせて着物クリーニングを活用することが出来たらいいですね。

 

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